第3話 班発表
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みんながお昼を食べ始めるなか、一人教室の真ん中でポツンと佇む私。こんな寂しいことになっているのには訳がある。そう、三人とも見事にどこか行ってしまったのだ‼これは私泣いてもいいと思う‼
「彩音ちゃん……?どうしたの?班の子とお昼食べないの?」
心配そうな瞳で尋ねてきたのは友達のヒナタ。優しいヒナタの言葉に本当に涙が出そうだ。
「ヒナターー‼やっぱり私にはヒナタしかいないよーー‼」
「キャッ!彩音ちゃん⁉大丈夫?」
半泣きでヒナタを抱きしめていると、よしよしと頭を撫でてくれた。私の背が大きいからか、ちょっと腕伸ばし過ぎてプルプルしているのが可愛い。
「おいおい、なにやってんだよ」
呆れた顔でやってきたのはキバ。今ヒナタの友情確かめているんだから邪魔すんな!
「彩音、他の班員はどうした。何故なら、三人とも見当たらないからだ」
「お昼一緒に食べるのフラレた……」
「おっ、早速仲間割れか?情けねーな」
キバのからかう様な物言いにカチンとくる。
「だってサスケは一匹狼だしサクラはサスケを追ってルンルンと走っていくしナルトはサスケわギャフンと言わせるって聞かないし悲しいやらアホらしいやら寂しいやら私の気持ちが分かるか馬鹿ヤロウ‼」
「お、おう……」
ノンブレスで言い切ると、キバは少し引き気味に返事をする。シノの顔は見えないが私から一歩下がるのが見えた。
「よかったら一緒にお昼食べよ……?キバくんもシノくんもいい?」
「ヒナタ‼大好き‼」
「ま、いいけどな」
「問題ない。何故なら困ることがないからだ」
ヒナタ達第十班のありがたい好意に甘えてご飯を食べる。ヒナタって本当にいい子……!
「にしてもお前の斑、お前含め濃いメンツばっかだな」
「私はあそこまで酷くないですー」
「それはない。何故なら、お前もナルトと同じイルカ先生の目をかいくぐりいたずらをするからだ」
うぐっ……。痛いところをつく……。
「わ、私はいたずらする彩音ちゃんも好きだよ……?」
「私ヒナタと一緒の班がよかった……。二人とも‼ヒナタ泣かしたら私がただじゃおかないから‼枕元に化けて出てやるからな‼」
「それお前死んでんじゃねーか」
ギャーギャーとうるさく喚く私をヒナタは微笑み、シノは的確なツッコミをいれ、キバはからかい返す。そんな馬鹿をしながら、お昼は終わった。