第3話 班発表
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昨日は結局よく眠れず、最悪な朝だった。憂鬱な気分のまま教室のドアに手をかける。しかしそこで中から元気な声が響く。
「おい、ナルト!今日は試験に受かったヤツだけだぜ!」
「おいキバ!見えないのか!この額当てが‼」
その声は昨日ずっと会いたかった……
「ナルト‼」
「あっ!彩音‼」
思いっきり扉を開きながら叫ぶとナルトがこちらに気付き、満面の笑顔で手を振る。その顔は自信に満ち溢れていて、本当に合格出来たんだと確信する。
「ーーっ‼ナルト!おめでとう‼」
「うわ彩音⁉ギャッ‼」
喜びのあまり走って抱きつき、ナルトを後ろへ押し倒してしまった。しかし、私はそれだけじゃ足りないとばかりに腕にこめる力を強くする。
「く、苦しいってばよ…彩音」
「あ、ごめん」
そこでやっとナルトのSOSに気付いた私はナルトの上からどく。涙目で咳き込むナルトが辛そうだったので、少し反省する。
「でもよかった!ちゃんと受かったんだね!」
「そうだってばよ!オレってば、ちゃ〜んとイルカ先生から額当てを貰ったんだ‼」
ニシシと笑うナルトにつられて私もニシシと笑う。本当に嬉しそうなナルトに、私まで嬉しくなる。
「ちょっとナルト!そこどきなさい!」
「サクラちゃん!」
いつの間にか隣にはサクラが来ていた。プリプリと頬を膨らませ、ナルトに突っかかる。
「私がサスケくんの隣に座れないじゃない‼」
どうやらお目当てのサスケの隣をとっていたナルトが気に食わないらしい。
「くっそー…サスケのヤツめ……!」
「ホント、あんなスカしヤロウのどこがいいんだろ……」
女の子の大半はサスケにお熱だ。なのにサスケはいつもしれっとスカしている!みんな可愛いのに‼
そんなことを考えているといつの間にかナルトが机の上にのって至近距離でサスケを睨んでいた。
「きー!ナルト!サスケくんになにガン飛ばしているのよ!」
「サスケくん!そんなやつやっちゃえ!」
周りのギャラリーが騒々しくなる。とりあえず、私はお行儀が悪いとナルトを机から降りるよう言う。
「ナルト、机からおり……」
運悪く前の机からお尻を押されたナルトは、サスケと思いっきりキスをする。高速で離れた二人だが、サスケファンの女子が黙っている訳もなく…。
「ナ〜ル〜ト〜……?」
サクラに思いっきりボコられているナルトに思わず合掌。ごめん、ナルト。私巻き添え喰らいたくない。
「うるさいぞお前ら!さっさと席に着け!」
イルカ先生は教室に入ってくるなり声を張り上げた。仕方なく、長机にサスケ、サクラ、私、ナルトの順で座る。
「今から班を発表する!まず……」
イルカ先生が班を順に読み上げる。できればナルトと一緒の班がいい‼欲を言えばヒナタも‼
「続いて第七班!うずまきナルト、春野サクラ、うちはサスケ……」
がっくり。ナルトとは一緒じゃないのかぁ……。
「…と乱舞彩音!この班は特別に四人一組だ!」
「マジで!やったー!彩音!一緒の班だってばよ‼」
「ホント!やったね!よろしく!!ナルト!サクラ!…あとサスケも」
「ナルトはともかくよろしくね、彩音。あとサスケ君も♡」
「…フン」
サスケと一緒の班なのは不本意だが、ナルトと一緒になれたのは嬉しい!サクラもいるし!でも、ヒナタと一緒じゃないのは少し残念…。