第7話 鈴取り開始‼
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「いざ!尋常に勝〜〜負‼」
「あのさァ……。お前、少しズレてない……?」
忍の教えを無視して、堂々と真っ正面から勝負宣言をしたのはナルト。はたけカカシもどう言ったらいいか分からず、少し面食らっている。
分かってはいたけど、本当にお馬鹿……。この大事な試験でやらかすとは思ってなかった。
ナルトが真っ正面から突っ込もうとすると、はたけカカシは腰のポーチに手を入れ、何かを取り出そうとする。
「忍戦術の心得その一、体術‼…を教えてやる」
そして取り出したのは一冊の本。表紙には『イチャイチャパラダイス 中巻』の文字。どこからどう見ても体術に関係ないものである。
「…あのさ?あのさ?なんで本なんか……?」
私達三人の疑問を代弁してくれたナルトに、はたけカカシは当然のように答える。
「なんでって…本の続きが気になってたからだよ。別に気にすんな。お前らとじゃ本読んでても関係ないから」
またしてもこちらを馬鹿にしたような発言にナルトがキレる。しかし、どんなに攻めようとも軽くいなされ、そして背後にまわられてしまった。はたけカカシが組んでいるのは虎の印。えーっとォ…たしか、火遁の印だったような…って!
「ナルト‼今すぐ逃げて‼」
「え?」
「遅い」
はたけカカシは目を光らせ、動き出す。思わず飛び出しそうになったが……
「木の葉隠れ秘伝体術奥義!!!千年殺し〜〜っ‼」
その場でズッコケた。忍術でも何でもなく、ただの物凄いカンチョウって……。
しかし、その千年殺しの威力は凄まじく、ナルトは高く飛び上がり川へ落ちる。全く相手にされていない。ナルトが川から投げる手裏剣を、目を離さずに指一本で止めてしまうくらいには。
「サクラと…不本意だけどサスケも探さなくちゃ。一人じゃ絶対無理……」
移動しようと体をずらすと、背後で大きな水飛沫がたつ音がする。振り返るとたくさんのナルトが川から勢いよく飛び出していた。
あれは分身の術……?いや、実体がある。一体……。
分身で不意を付き、はたけカカシの背後を取ることに成功した。…が、分身体を変わり身の術に使われ難なく逃げられてしまった。
「おっしー……」
見え見えの罠に引っかかったナルトを尻目に、今度こそ他の二人を探しに移動を始めた。