第27話 関係悪化
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「はぁ…今日はカカシ先生どのくらい遅れるんだろう……」
集合時刻から待つこと一時間。ここからあと数時間またなきゃならないと思うと憂鬱だ。ナルトも来てないし……。
「全く、上忍のくせに遅刻とかあり得ないわよ!ねー、サスケ君♡」
サクラの言葉にピクリとも反応せず、サスケはだんまりを貫く。その姿勢が少しイラッときた。
「サスケ!サクラのこと無視しないの!」
「……」
「無視すんな!」
あの波の任務以来、何故かサスケに無視されることが多くなった。任務中に必要最低限しか答えない。日常生活ではこんなふうに聞こえないふりだ。
サスケの言動にイラついていると、向こうの方からナルトが走ってきた。
「グッドモーニング!彩音!サクラちゃん!」
「ナルト、言っておくけど遅刻だからね?」
元気よく挨拶するナルト。しかしサスケと目が合わさると、二人もと勢いよく顔を背ける。これも波の任務からずっとこの調子。居心地悪そうなサクラには申し訳無いが、これは私もどうにも出来ない。明らかに気まずい雰囲気が流れるのを、ただ待つだけしか出来ずに数時間。やっと現れたカカシ先生は満面の笑顔。
「やあ諸君、おはよう!今日は髪形が決まらなくてな……」
「そのもっさり髪のどこをセットしたっていうのよ‼」
「上忍失格だってばよ‼」
「時間厳守!これ基本ですよ⁉」
波の国ではあんなに頼りがいがあってかっこよかったのに、木の葉へ帰ってきた途端ボヘーっとしたカカシ先生に戻っちゃって……。あれは夢か幻術か……。
「ほら。ボケーってしてないでさっさと行くぞ」
「…カカシ先生が遅れたくせに……」
そんな恨み言も綺麗にスルーされ、仕方なく私達はカカシ先生を追いかけたのだった。