第22話 再不斬、再来!
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「せんせー、ナルトがまだ起きないんですけど……」
「あー……。今日はアイツ無理だろう。寝かせといてやれ」
出発時刻になっても起きないナルト。一回叩き起こそうかと思ったが、カカシ先生に止められる。
「じゃ!ナルトをよろしくお願いします。昨日限界まで体使ったから、今日はもう動けないと思いますので……」
「分かりました。皆さん!いってらっしゃい」
「超いってくる!」
「いってきまーす!」
未だぐーすか寝ているナルトを置いて、私達四人はタズナさんと共に橋へと向かうことにした。
「…にしてもナルトの奴、ペース配分ってもんが分かってないのかしら……」
「ナルトにそんなこと求めるなんて無理でしょ。まあ、そんなところがナルトのいいところなんだけどね!猪突猛進‼」
サクラの言葉にナルトの擁護を言うが、内心少しは同意する。でも、何言っても聞かないしそれがナルトの美点だと思うことにした。
「オレとしちゃ、もう少し落ち着いてくれると助かるんだけどねェ……」
「…落ち着いたナルトってナルトだと思います?」
私の問いかけに、カカシ先生はじっくり手を顎に当てて考え込み、やがて口を開く。
「…………違うな……」
「ですよねーー」
ぶっちゃけ、ナルトから無鉄砲さを抜いたらつまらないし可愛くない。
そんな無駄話を楽しむ。任務に就くのは久しぶりで、少し浮かれ気味になってしまった。カカシ先生も大目に見てくれるらしく、何も言わない。ホント、ナルトがいないのが残念。
しかし、橋に近付くとサクラとタズナさんが違和感を覚えて眉をひそめる。
「…ねぇ、タズナさん。今日やけに橋の上が静かじゃない?」
「おかしいな……。もうみんないるはずなんじゃが……」
不安に駆られて橋まで走ると、そこには血を流して倒れている作業員の方々の姿。
「お前ら!来るぞ‼」
カカシ先生の声にみんな背中合わせで集まり、神経を集中させる。あの時のように霧が濃く立ち込め始めた。やはり生きていたらしい……。自然と体が震える。
「久しぶりだな、カカシ……。クク…こんなところに連れてきて可哀想になァ……。またそいつら震えてるじゃないか……」
私達を取り囲むように現れる大量の再不斬。
この震えは恐怖?いや、違う……。
「「武者震いだ!」」
「やれ、サスケ、彩音」
素早く二手に分かれて敵を仕留める。前より格段に動きが見える‼
「ほう、水分身の動きを完全に見切るとは……。紫のガキはともかく、黒いガキもかなり成長したなァ。ライバル出現ってとこか?白」
「あーらら、オレの予感的中しちゃったみたいね」
目の前にはカカシ先生の読み通り生きていた再不斬と、お面の追い忍の子。白と言うらしい。
「…あの面の奴はオレがやる。下手な芝居しやがって……。オレはああいう“スカしたガキ”が一番嫌いだ」
「サスケ君、カッコイイ♡」
「え?これは突っ込んだ方がいいの?」
まさかの“スカしたガキが嫌い”発言に困惑する。言っちゃえばサスケの方がガキだし、むしろサスケが一番スカしてる。…自覚、あるんだよな……?
「やりますね、彼ら。いくら水分身がオリジナルの1/10程度の力だったとしても」
「だが先手は打った。行け!」