第19話 修行の日々
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朝、朝食を食べに居間へ下りるとナルトとサスケ以外の全員がすでに集まっていた。
「あれ、ナルトとサスケは?」
「朝起きたら二人とも居なかったわ。ホント、二人の体力ってどうなってるのかしら……」
今朝食ってことは二人とも、何も食べずに修行へ……?二人とも、ギリギリまで木登りしてたし、特にナルトは夜遅くまで登っていた。何も食べずにっていうのはちょっと心配……。
「フフ、彩音ちゃん、サクラちゃん。これ、お弁当詰めたんだけど二人に届けてくれない?」
しかめっ面の私を微笑ましそうに笑ったツナミさんは、特大サイズの弁当を両手に首をかしげる。
「お昼に戻ってきた時に返しに来てね」
「はい!サクラ!行こ!」
「待ってよ彩音!」
両手で弁当を一つづつ抱え、昨日の場所に向かう。
「うおぉぉぉぉ‼」
森の中からうるさいくらい元気な声が聞こえてくる。微妙に聞こえる舌打ちはサスケだろう。朝から元気いっぱいの男子にサクラと顔を見合せ笑い、大きく息を吸った。
「二人ともーー‼ツナミさんがお弁当作ってくれたよー!あと水筒も‼」
「マジで⁉」
流石に飲まず食わずで限界も近かったのだろう。あのサスケすら何も言わずに弁当の周りへ集まった。
「ハラ減ったってばよー‼」
「二人とも、ツナミさんに感謝して、味わって、仲良く食べなさい!もしまた吐いたり喧嘩なんてしたら……」
「も、もちろんだってばよ‼なぁ!サスケ‼」
にっこりと三割増しで笑うと、ナルトは必死でサスケに同意を求める。しかしサスケは何も言わず無言を貫き通すだけ。
「はぁ……。サスケはいらないのね。ナルトとサクラ、サスケいらないみたいだから三人で食べちゃおっか」
「えぇ⁉」
「マジで⁉ラッキー‼」
「⁉……分かった。約束するから弁当よこせ」
全くもって素直じゃない。思わず苦笑するとサクラが感心したような声を出す。
「…ナルトはともかく、サスケ君まで大人しくさせるって……。彩音は凄いわね……」
「そう?案外あの二人は分かりやすいと思うけど……」
負けず嫌いの頑固者。こうと決めたらテコでも動かない。一緒に任務をこなすうちにサスケもそこまで嫌な奴じゃないって分かってきたし。
二人は私の言いつけを守り、ずっと顔を反らしながらも喧嘩も早食い対決もしなかった。
「はー食った食った!ごちそさん!体力も戻ったし、てっぺんまで登ってやるぜ‼」
「このウスラトンカチが」
「私も頑張ろっと!」
「修行かぁ……。憂鬱だわ……」
サクラの登れていたところまであと一歩。少し離れたところで昨日と同じ木に駆け上がった。