第14話 忍としての失態
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夜も更けた時間帯にタズナさん宅に着き、カカシ先生を寝かせて周りに集まる子供達だが、私一人部屋の四隅で蹲っていた。
「彩音〜……そろそろ元気戻して〜?」
「そうだってばよ‼カカシ先生が死んだと思って取り乱したことなんて、全然びっくりしてないからな‼」
その一言にさらに気を重くし、もうきのこが生えそうなほどじめじめとした空気を出す私。サクラがナルトにキツイ一撃をお見舞するのも目に入らず、先程までの自分の失態を思い出す。
数刻前、崩れるように倒れたカカシ先生はそのままピクリとも動かなくなってしまい、心臓が止まるかと思った。脳裏に浮かんだ“死”という単語に怯え、喚き散らしていたんだと思う。酷い顔色のカカシ先生がぐったりとしているのを最後に、私の記憶は飛んでいる。
結局、カカシ先生が体力を振り絞って声をかけてくれたおかげで我に帰ったが、忍としてそんな取り乱し方はない。子供か!いや、子供だけど……。忍として情けない……。
「にしても、大丈夫かい?先生」
「いやー…一週間ほど動けないんですよね……」
「なぁによ!写輪眼って凄いけど、体にそんな負担がかかるんじゃ考えものよね‼」
そんな話をしながら、結局その日は抜け忍や追い忍の説明だけでみんなの眠気も最高潮に達し、それぞれ寝ることになった。