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小さな王子様 ハロウィン

10月といえば、近年の日本じゃハロウィンで大盛り上がりだ。
日本文化で生計を立てる我が家がこの世間の波に乗らずにいたのは去年までの話で今年はついにこのどんちゃん騒ぎにのっかる事になりそうだ。なぜなら、我が家に西洋の血が混じったからだ。

義父のコルトは生粋のドイツ人。義弟はドイツ人と日本人のハーフ…。二人とも目が冴えるような輝かしい金髪に宝石のような緑の瞳で端整な顔立ちをしている。どう考えたって仮装が似合うのは間違いない。
最近の母は、僕の義弟ルディを捕まえ魔法使いや吸血鬼、狼男の衣装などを着させて喜んでいる。ルディも珍しく楽しでいるようだ。話に聞けばドイツは日本ほどハロウィンで賑わう事がなかったようで新鮮なのだとか。

ハロウィン当日、コルトさんと母は仲良く商店街のハロウィンイベントに出かけ…僕はルディと留守番だ。しかし、母のいない家でルディが大人しくするワケもなく…義弟兼恋人の彼は吸血鬼の格好をしてリビングのソファで僕の首筋を舐めている。

遡る事数十分前、両親が仲睦まじく家を出た後、2人でのんびりリビングで寛いでいた。ふとルディが何か甘い物が食べたいと言いリビングから移動した。暫くして戻った彼は吸血鬼の衣装に着替え満面の笑みで「Trick or Treat」と僕をソファに押し倒した。
急にそんな事言われても、お菓子を持っていない僕は悪戯をゆるしてしまった。そう、ルディにゆるしてしまったのだ。

最初はただ抱きついてくるだけだったのに、首筋に舌を這わせ始め、擽ったさに肩を竦めるとカプリと噛み付いてきた。少しチクッとした痛みを感じ何事かとルディを引き剥がそうとした。顔を上げた彼の口には先が尖った犬歯が見えた。
「痛かった?これ、付け歯。結構しっかりしてるから噛まれるとゾクゾクするだろ?」
ニヤリと笑うと先ほどより強めに噛まれる。
生理的な恐怖心から身体が強ばると、また舐められを繰り返し何度も行われた。
度々ルディが吐息を零したり、「甘い」と囁くから変に身体が昂ってしまう。
そんな僕の反応が分かっているだろうルディがたまに僕の胸の突起を弾くように服の上から触ったり、膝でチンコを押し上げたりしてくる。

僕の息が荒くなった頃には首筋を噛む力はかなり強くなりその痛みさえ僕は確実に快感へと変換していた。
ルディが熱に浮かされた僕の顔を両手で挟み込みしっかりと視線を合わせ
「可愛い表情になってる。そんなに気持ちいいの?」と聞いてきた。
気持ちいいけれど、イク程の強い快感では無い為つい強請るように腰が揺れ、一層身体があつくなった。

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