この天蓋からは抜けられない
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ある日の夜、何故か寝付けないという状況に陥ってしまった。
理由…は特に浮かばない。いつもなら10時や11時には眠れていたはずが、今日はやけに目が冴える。
「珍しいね…君が寝付けないなんて」
「でしょ…僕も分かんないんだ…」
リビングでのんびりしていると、不意にそう声をかけられて。
顔を上げると、どこか驚いたような表情をしたマルスが目に入った。
…僕に気を使ってか、マルスがホットミルクを作ってくれる。
それを受け取ると、隣に座ってきたマルスと再び他愛の無い話を繰り広げ始めた。
「マルスは普段、何時に寝てるの?」
「僕?僕は…そうだなあ、2時くらいかな」
「結構遅くまで起きてるんだね」
「そうだね。読書したり、テレビを見ていたり…いろいろやってるよ」
そう言い合っていると、偶然やってくるレティの姿が見えて。
レティも僕らに気付いたのか、びっくりした様子でこちらまで歩いてきた。
「ネス?どうして…」
「何故か眠れなくて…」
「レティはどうしたんだい?」
「えっと…ちょっと、目が覚めちゃって…」
マルスからの問いかけに、レティが答える。
だけど、何故か様子がよそよそしいというか、挙動不審というか…何かがおかしい気がする。
…もしかして、悪い夢でも見たんだろうか。
「レティはこれからもう一度寝るの?」
「…そう、するつもり」
「ネスはどうするんだい?」
「ん~…じゃあ、僕ももう布団に行こっかな」
そう言うと、マルスにお休み、と告げて部屋へと歩き出す。
部屋までの道をレティと並んで歩きながら、ちょっと気になってどうして起きたのかを尋ねてみることにした。
「…嫌な夢でも、見た?」
「…」
特に言葉が発されることはない。
けれど、僕からの問いかけにはきっちり頷いてくれる。
…やはり、僕の予感は当たりらしい。
そこからレティの部屋までは、お互い無言のまま歩き続けた。
そこへ着いてからは、僕一人…と思っていると、不意にレティが呼び止めてきて。
どうしたのだろう、と振り向くと、心細そうな様子でこちらを見つめてきていた。
「…その、一緒に…寝て…欲しい…」
「一緒に?」
「…うん…」
…やっぱり、レティがおねだりしてくるとすごく可愛い。
という自分の邪念はさておき、今にも泣いてしまうんじゃないか、というレティへ微笑むと、頷いてもう一度レティの手を取った。
「大丈夫、僕ずっとそばにいるよ」
悪い夢なんて、僕が追っ払ったげるから。
理由…は特に浮かばない。いつもなら10時や11時には眠れていたはずが、今日はやけに目が冴える。
「珍しいね…君が寝付けないなんて」
「でしょ…僕も分かんないんだ…」
リビングでのんびりしていると、不意にそう声をかけられて。
顔を上げると、どこか驚いたような表情をしたマルスが目に入った。
…僕に気を使ってか、マルスがホットミルクを作ってくれる。
それを受け取ると、隣に座ってきたマルスと再び他愛の無い話を繰り広げ始めた。
「マルスは普段、何時に寝てるの?」
「僕?僕は…そうだなあ、2時くらいかな」
「結構遅くまで起きてるんだね」
「そうだね。読書したり、テレビを見ていたり…いろいろやってるよ」
そう言い合っていると、偶然やってくるレティの姿が見えて。
レティも僕らに気付いたのか、びっくりした様子でこちらまで歩いてきた。
「ネス?どうして…」
「何故か眠れなくて…」
「レティはどうしたんだい?」
「えっと…ちょっと、目が覚めちゃって…」
マルスからの問いかけに、レティが答える。
だけど、何故か様子がよそよそしいというか、挙動不審というか…何かがおかしい気がする。
…もしかして、悪い夢でも見たんだろうか。
「レティはこれからもう一度寝るの?」
「…そう、するつもり」
「ネスはどうするんだい?」
「ん~…じゃあ、僕ももう布団に行こっかな」
そう言うと、マルスにお休み、と告げて部屋へと歩き出す。
部屋までの道をレティと並んで歩きながら、ちょっと気になってどうして起きたのかを尋ねてみることにした。
「…嫌な夢でも、見た?」
「…」
特に言葉が発されることはない。
けれど、僕からの問いかけにはきっちり頷いてくれる。
…やはり、僕の予感は当たりらしい。
そこからレティの部屋までは、お互い無言のまま歩き続けた。
そこへ着いてからは、僕一人…と思っていると、不意にレティが呼び止めてきて。
どうしたのだろう、と振り向くと、心細そうな様子でこちらを見つめてきていた。
「…その、一緒に…寝て…欲しい…」
「一緒に?」
「…うん…」
…やっぱり、レティがおねだりしてくるとすごく可愛い。
という自分の邪念はさておき、今にも泣いてしまうんじゃないか、というレティへ微笑むと、頷いてもう一度レティの手を取った。
「大丈夫、僕ずっとそばにいるよ」
悪い夢なんて、僕が追っ払ったげるから。