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ダイナブレイド編

――これまでのあらすじ。
ダイナブレイドに会いに(以下略)

参加してみたところ、怪しさ満点のマルク、感情の表裏が激しいナックルジョーと偶然出会い、同行中。

そんな中、また変な鳥が現れ、一騎打ちになると思ったのだが…
終わり。後編始まり始まりー。
―――――――――――――――――――――

「パラソルスイング!」
"ザンネーン、位置関係上届いてないよー♪"

むっ。
じゃあお前飛ぶなよ。ただのハンデじゃん。

その頃後ろの方では…

「黙って見てれば、お前、自信過剰過ぎ無いか?
その自信、どっから来るのか聞きたいもんだけど…

その自信を、へし折ってやるのも、中々に面白そうなのサ」
「あんたの事だ、なんか裏がある気がすっけど…
ここはおいらも同じだし、乗らせてもらうか。
ワドルディさん、助太刀するっす!」
「え!でも、そんな…」
"はあぁーっ!?
何だよそれ、ずるいじゃないか!"

とまあ、こうなっちゃった。
謎の鳥何気にブチ切れてるし。

「お前だって飛んでんだ、だから、これでお互い様なのサ」

それに対して、マルクさん平然と言い返してるけど。
どんだけ強気なんだ、あんた。

ってちょっと待って、姿が違うんだけど…

僕がそんなにすごい表情してたのか知らんけど、

「何なのサその顔。
ってそういや、お前とは初対面だったな。ごめんごめん。

…ま、お前が怪しがってたのには結構感心したのサ。この星の連中には、そんなん無いと思ってたし。
フレンズと言ったって、本質はボスなんだから、怪しいに決まってるのサ」

と突っ込み(というか毒)交じりに教えてもらった。

なるほど、ボスか。


まじか。


「おうおう、なんか騒がしいと思ったら、またお前かスフィアローパー」
「タク、キミたちは裂け目ノ向コウ側で大人しくシテルンじゃナカッタのカイ?」
「美味しそうな鳥じゃないかー、調理させてくれよー。
勿論美味しく作るから安心してねー」

思わず声がする方を見た時、目を丸くしてしまった。
だって…何人いるんだよ。

えっと…デデデ大王さんに、なんか茶色い卵みたいな奴に、ベレー帽を被った女の子、ロボットに乗った子にそれから…勿論他にもいるけど…

山ほどのカービィさん達!
すごいや。

「マールク、また余計なことしてないよね」
「ったくなんなのサ、みんなして」

案の定、カービィさんから聞かれてるし。
何やったんだよ。本当に。

「ワドルディさん、一人じゃありませんよ!」
「バンダナさん!」
「よっ、久しぶりだな。
ワドルディ」

その声は、もしや…

「ワドルドゥ!ってあれ?その後ろ…もしかして、ポピーさん!?」
「お久しぶりです、ワドルディさん!
この間の分、今度は僕が助ける番です!」
「お、知り合いか。
ワドルディも相変わらず元気そうでなによりだな!」
"…何僕のこと忘れてんだよ!
ハブるなー!"

あの謎の鳥は、待ちくたびれイライラしているようだった。
ま、知ったことじゃないよね☆

「たくもう、うるせーな…
少し黙っといてくれないか…?」

だが、それも赤いシルクハットをかぶるネズミさんに一喝…いや半ば脅され震え上がり、黙ってしまった。

そりゃそうだ、氷のように冷酷な目線が、今にも殴りに掛かりそうな勢いで突き刺さってたし。正直僕も怖かった。

「おお、ドロッチェ怖…相変わらず…
さて、さっさとあいつ、倒しちゃおうよ!」

シャドーさんの一言で、皆が一斉にあの鳥に挑みに掛かった。
もちろん、僕やドゥ、ポピーさんも一緒に。

「ビビッティア、私達はここで様子を少し見とこう。
いざって時には、回復も大事!」
「そうでしゅ、無理してまでではありましぇんから」
「ええ、そうします。
私自身、直での攻撃よりも、サポートに長けているのはわかってますから!」

"え?えぇ?ちょ、ちょっと待って、酷いよ、多勢に無勢じゃないか!"
「待った無し!では、参る!」
"えっ、ちょっ、おま…
ギャアーッ!"

何つーか…遠巻きに見てると、あつカビみたく集団リンチの光景が広がっているようだったらしい。

たまたま近くを飛んでいたソアラによれば。

その時スフイアローパーには、三途の川が見えたんだってさ。

"うわぁーん、酷い!
僕もう帰るー!!"

そう言って、また裂け目の向こう側へ帰っていった。
なんかもう、すっごい大泣きしてたし。

「あ!もうこんな時間かー。
じゃあ、そろそろ締めまーす!
各自解散!」

カービィさんはそう、唐突的に宣言した。

「もう終わっちゃうんだな…」

「なーに白けたこと言ってるのサ?
またどっかで会えるって!」
「マルクの言う通りだな、ワドルディ。
すぐ会えなくたって、俺はあの森に居続けるんだからさ、会いたきゃ会えるさ!元気出せよ!」

思わず寂しくなって呟いたのを二人は聞いていたようだ。
僕を励ましてくれた。怪しい割には優しいんだな。マルクさんって。

「じゃあ、そろそろ…
また、行ってきます」

僕は卵を乗せた車を引きながら、この先起きる事にワクワクし始めていた。

ふと、後ろを見ると、さっきの二人と最初に会ったカービィさん達、大王さんやら今まで関わった人々がこちらを未だ見送っていた。

みんな、あったかいな。
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