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ワドルディ 旅の回歴

「おりゃおりゃおりゃあー!!」
「なんなのこいつ!スティックが戻った途端にさ!!」

なんとジャハルビートがスティックを取り戻した途端に形勢が逆転した。
まあそりゃあ、ジャハルビート物凄く怒ってるみたいだし…

仕方ないか☆

「むう…こうなったら、あいつだけでも…!」
「させるか!」

どうやらアナザーのヤツはローパーだけでも連れて帰るつもりらしい。

ふーん。

大道芸投げでもして、ブロックボールの球にしてやろうかな。
まああいつにその覚悟があるのかは知らないけど。

「そりゃあっ!」
「まあホイホイと…大道芸投げ、っとね」
「!?」
「からの…」

ここでちょっとだけ、不敵の笑みを浮かべておいた。
いや、たまにはいいじゃん?

シャドーは察しがいいのか、俺が何しようとしているかをうすうす感づいているみたいだったが。

「それっ!ブロックボールの球にでもなったか?」
「あ、じゃあ僕からも…
そぉりゃあっ!」

さらに激しくぶつかるなーと見ていたところ、なんと外へと飛んでいった。
ついでにキラーン、とでも効果音がつきそうな勢いで。

「…半分くらいホームランコンテストじゃ…」
「カービィ、それはまた違う」

「…もう、大丈夫そうだね。よく覚えてないけど…」
「あれ、わど…!?いつものわど?ねえねえ」

ローパーからそう声がかかる。
いつもの僕?別の僕なんていたっけ。

僕は僕だし、第一に別人なんていな…いや、いたような。
クラッコさんから一度指摘を受けた記憶がある。

えっとじゃあ、今の僕は一体…?

「あの、ワドルディさん、ローパーさん」
「あ、ジャハルビートさん」
「今回はありがとうございました。
あと、もう一つの顔…兄貴分みたいで、すっごくかっこよかったです。憧れちゃいました…」
「あ、周りの景色が戻っていくよ!」

カービィさんの言う通り、まわりの景色が徐々に消え去り、元の眩しいくらいに輝く空が見えてきた。

「カービィ、シャドー!それにワドルディたちも!戻って来たのか!」
「デデデ!うん。よーし、今度こそケーキを…」
「それが…ケーキは無くなった」
「食べ…えっ、なくなった…?
デデデが食べたんじゃないの?」

デデデさんが無言で頭をふる。
しかも、声とかからするに何かあったのだろう。

デデデさんは苦虫を噛み潰したような顔をして、
「多分…シャドーやらスフィアローパーやらが来たんだと思う。今は大会どころじゃなくって、コピーカービィ総動員であいつらと戦ってるんだ」
と話した。

「ええ!?なんで?さっきたおしたよー!?」
「…あいつも僕も本質は影だ。
それがたまたま僕は鏡に依存するような形になっただけで、あいつは闇に依存する。
だから、僕が鏡さえあればいつでも蘇るように、あいつは暗がりさえ有れば元に戻る…」
「行こう。というか、もうあいつの狙いははっきりしてる訳だし。
ワドルディはどうする?」

そうカービィさんから尋ねられる。
答えは一応一つだ。

「もちろん、行きますよ!」
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