ワドルディ 旅の回歴
「…僕、あなたに何かしましたっけ?会うのも初めてな気がするんですが」
「うーん、僕に何かした、って言うと意味が違うね。
僕はそのローパーを返してもらいに来たんだから!あいつはついでさ」
おずおずと尋ねてみると、ちょっと考えた後笑いながらそう言われた。
ローパーは返さないよ!
…ってものじゃないんだし、借りる返すとかじゃないと思うなあ。
てか、あいつって誰。
「はあ…はいはい、僕に何かご用事でも?
…だからって他人を巻き込むのは筋違いだけれどね」
そう言って近づく灰色の球体が見える。
その姿は、まさか。
「シャドーさん!?どうやってここへ」
「簡単だよ、あそこのガラス窓。
反射したりすると鏡のようになるからね」
聞けば、シャドーさんは鏡さえあればそれを通ってこちらへ来れるのだとか。
便利な体だな…うん。
しかしまた、シャドーさんもさっきアナザーシャドーと呼ばれていた相手を睨みつけている。何か確執でもあるのかなあ。
「…アナザー。僕一人やカービィに戦いを挑むことは、僕も何も言わない。
だけど…関係のない人たちを巻き込むというのなら、許さないよ。ねえ、どういうこと?」
「まあ端的に説明してあげる。
僕はね、ローパーたちの仲間なんだよ。これで分かった?」
そう誇らしげに言い放つ。
だけど、当の皆はそう誇らしげに言われても…と内心困惑しているんだけど。
「ふえぇ?ねーわど、どういうことー?ローパーまったくわかんないよー!?」
「んー、込み入った話だからスルーでいいよ。あ、ワドルディも巻き込んじゃってごめんね。もうあとは大丈夫だから」
「いやいや勝手に話をつけるんじゃない!何がなんであろうと、僕はお前を倒してあいつを連れて帰るんだ!」
…頑固だなあ。
多勢に無勢、数ではこちらの方が多いし、勝てるよね。
そう考えて、武器を構える…って言っても、傘か。
しかしまあ、それが悪かったのかもしれない。
「うーん、これじゃ数で負けるから…場所は僕の好きなようにしていいよね!」
「おい、それはどういう…!?」
「えっ、暗くなった…?いや、何かが周りを覆っている…?」
瞬く間にそこは、見慣れないような暗く、荒れ果てたような場所へと変化していた。
僕は…正確には、僕を含めた三人なんだけれども、みんな危機感はゼロに等しかった。
「わー、なんか見たことない景色だ!なにこれ、岩が浮いてる!?」
「あ、ねえねえみてー!まわりおほしさまみたいにキラキラしてるよ!」
「なんだか懐かしさを感じますねー」
「…へへっ、油断極まりないねっ!」
案の定その隙をつかれる。
初めっからどうやら戦う相手は僕がシャドーさんしか眼中にないらしく、その持っていたスティックで飛ばされた。
「ワドルディ!アナザー、さっき言ったこと、忘れたの…?」
「うるさいなあ!お前がダークマインドから言われてカービィを攻撃したのと同じようなものじゃないか!」
「あわわ…わど、だいじょーぶ…?」
なんか向こうで今にも互いに火花を散らし始めるのではと思うような論争が続く中、僕はふっと意識が途切れた。
「…だからあれほど…!」
「だーかーらー!僕はお前がなんと言おうと…」
「…るさいなあ。いい加減下らん言い争いはやめたら?」
「わど…?どうしちゃったんだろう…?」
「うーん、僕に何かした、って言うと意味が違うね。
僕はそのローパーを返してもらいに来たんだから!あいつはついでさ」
おずおずと尋ねてみると、ちょっと考えた後笑いながらそう言われた。
ローパーは返さないよ!
…ってものじゃないんだし、借りる返すとかじゃないと思うなあ。
てか、あいつって誰。
「はあ…はいはい、僕に何かご用事でも?
…だからって他人を巻き込むのは筋違いだけれどね」
そう言って近づく灰色の球体が見える。
その姿は、まさか。
「シャドーさん!?どうやってここへ」
「簡単だよ、あそこのガラス窓。
反射したりすると鏡のようになるからね」
聞けば、シャドーさんは鏡さえあればそれを通ってこちらへ来れるのだとか。
便利な体だな…うん。
しかしまた、シャドーさんもさっきアナザーシャドーと呼ばれていた相手を睨みつけている。何か確執でもあるのかなあ。
「…アナザー。僕一人やカービィに戦いを挑むことは、僕も何も言わない。
だけど…関係のない人たちを巻き込むというのなら、許さないよ。ねえ、どういうこと?」
「まあ端的に説明してあげる。
僕はね、ローパーたちの仲間なんだよ。これで分かった?」
そう誇らしげに言い放つ。
だけど、当の皆はそう誇らしげに言われても…と内心困惑しているんだけど。
「ふえぇ?ねーわど、どういうことー?ローパーまったくわかんないよー!?」
「んー、込み入った話だからスルーでいいよ。あ、ワドルディも巻き込んじゃってごめんね。もうあとは大丈夫だから」
「いやいや勝手に話をつけるんじゃない!何がなんであろうと、僕はお前を倒してあいつを連れて帰るんだ!」
…頑固だなあ。
多勢に無勢、数ではこちらの方が多いし、勝てるよね。
そう考えて、武器を構える…って言っても、傘か。
しかしまあ、それが悪かったのかもしれない。
「うーん、これじゃ数で負けるから…場所は僕の好きなようにしていいよね!」
「おい、それはどういう…!?」
「えっ、暗くなった…?いや、何かが周りを覆っている…?」
瞬く間にそこは、見慣れないような暗く、荒れ果てたような場所へと変化していた。
僕は…正確には、僕を含めた三人なんだけれども、みんな危機感はゼロに等しかった。
「わー、なんか見たことない景色だ!なにこれ、岩が浮いてる!?」
「あ、ねえねえみてー!まわりおほしさまみたいにキラキラしてるよ!」
「なんだか懐かしさを感じますねー」
「…へへっ、油断極まりないねっ!」
案の定その隙をつかれる。
初めっからどうやら戦う相手は僕がシャドーさんしか眼中にないらしく、その持っていたスティックで飛ばされた。
「ワドルディ!アナザー、さっき言ったこと、忘れたの…?」
「うるさいなあ!お前がダークマインドから言われてカービィを攻撃したのと同じようなものじゃないか!」
「あわわ…わど、だいじょーぶ…?」
なんか向こうで今にも互いに火花を散らし始めるのではと思うような論争が続く中、僕はふっと意識が途切れた。
「…だからあれほど…!」
「だーかーらー!僕はお前がなんと言おうと…」
「…るさいなあ。いい加減下らん言い争いはやめたら?」
「わど…?どうしちゃったんだろう…?」