このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

無垢な鳥さんは放浪中。

やっほー!ローパーだよっ!

いまね、あそこでひらひらしてるなにかをつかまえようとしてるの!

「キィッ、キィッ、むー、えい!
…キィーッ!!」

いやあああ!おくちにはいったああ!!

ぺっぺっぺっ。

び、びっくりしたあ。
ってあれ?わどはどこ?
ドゥもいないー。

「わどぉー、ドゥー、どこぉー?」

あれえ?かくれちゃったのかなあ?
じゃあ、ローパーさがすー!

あそこだー!っていない…
じゃあここー…ってまたいない。
あっちはー?やっぱりいなーい。

もしかして…どっかいっちゃった?
じゃあ…ローパーひとりなのー?

「わどぉー…どこいったのぉー…」

さみしいよー…でてきてよー。

「お前の探すワドルディならここにいるぜ」
「?あ、わど!ってなんかちがうきがするけど、あれぇ?」
「う、うっせぇ、今はこんな気分なんだ!いちいち細かいことは気にすんな!」
「ふーん、まいっかー。ってわど、どこいくのー?」

ちぇっ、おしえてくんない。
けちー。

ガサガサっ。

あれー?いまなんかおとがした?

「ここには…いた!ローパー、心配したよー。よかったー、ここにいたんだー」
「何グズグズしてんだ!?置いてくぞ!」
「あれ?わどがふたり?なんで?」

なんでなんでなんでー?
わどはひとりだよー?

なんでふたりもいるのー???

「ワドルディ、どうしたーっておまっ、ローパーに何した!?」
「るせぇ、こいつは俺のもんだ、口を出すな!」
「違う、ローパーは僕と一緒にいたんだ!」

あれぇ?けんかはじめちゃったよー?

どうしてー?どうしてー??
なんでみんなローパーのことよんでるのー?

「騒がしいですねぇ。またなにしてるんですか?貴方って人は」
「うるせー、いちいち割り込むんじゃねぇ!」

だれー?このひと。
ことばこそていねいだけど、なんかこわいよー!?

おーらがすごい、っていうの?これー。

「ねえローパー、僕だよ!
ほら一緒にいて、君を帰してあげるって言った…」
「黙れ、嘘つき!
それは俺だ!俺がした約束だ!」
「もう面倒くさいですねぇ。
いちいち…」

ええ、どっちー?
わかんないよー。

わどはわどでしょー?
ちがうのー?

どういうことー?

「あなたがローパーさんですね?
僕はポピー。よろしくです」
「うん、よろしくー。ねぇねぇポピー、どっちがほんとうのわどなのー?」
「うーん、なんというか、ローパーさんの指すワドルディは一人かもしれませんが、そう呼ばれるような人々はこの中に二人いますね」
「えー?なんでー?なんでー??」
「二人のワドルディがいるからですよ。この二人は別々ですが、名前は同じです。どちらもわど、と呼ばれていてもおかしくはないでしょう?」
「ほんとだー、どっちもわどだー。
えっとじゃあ…ローパーのさがしてるわどはどこ!?」
「その探しているワドルディさんを思い出すんです。少しでも一緒にいたら、なんとなく分かりませんか?」
「ローパーのさがすわど…」

えっと…えっとえっと…
いつもにこにこで、やさしくて、のんびりしてて、ちょっぴりきがよわくて…

「えっと、こっちのわどかなあ」
「そっか…じゃあ仕方ない…か」


今まで閲覧ありがとうござました!
次回より、ワドとローパーのいたずら録を連載します。
お楽しみに!


〜完〜
2/3ページ
スキ