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初代カービィ編

「…ってか。
どうやって下に行くんだよーっ!!」
「そういえば」

開始早々のこの光景に驚いたかもしれない。
忘れてたけど…どう降りるかは全くのノープランで来ていたんだよねー。

僕は困ってしま…いそうになった。

だって。

「そういやぁ、パラソルで降りれそうだけどな。
無理なのか?」
「!!そ☆れ☆だ」

というわけで、僕はクラッコにさよならを言い、雲をもぐり下に行った。

「そういえば、前に落ちた時もこうすればよかったな…」

後悔先に立たずとはこのことである。

…僕はしばらくの空中散歩を楽しんだ後、マウントデデデに降り立った。

「ここがマウントデデデ…」
「…別名、デデデ山。正式にはそっちだけどな」
「!!あ…あなたは…」
「そうさ。俺は…デデデ大王だ」

まさかのところで本人に会えた…
僕が口をあんぐりとあけて(口どことか、そこ、言わない。)まじまじと見てしまった。

「あいつやほかの連中から話は少しばかり聞いてる。
力をつけたいんだってな?」
「あ、はい!もっと強くなりたくって」
「そうか。
せっかくだし、手合わせをしてやるよ。
勿論…手加減なしだけどな」
「いいんですか…?
ありがとうございます!」

そういうわけで、本人との対面だけでなく手合わせもしてもらえるという事になった。

「ハンマーたたき!」
「おっと!」
「お、なかなかやるな。
体当たり!」
「うわぁ!?」

体当たりと聞いては驚かなかったが、そのやり方のほうに驚いた。

「…痛くないんですか?」
「これくらい平気さ。
そんな事言ってたら、一撃かまされるぞ?」
「む!そういう方にも隙発見!
パラソルドリル!」
「…おまえなら、カービィと互角にやりあえるようになりそうなんだけどな」
「?」

そこからかれこれ数分。

「やった!
お手合わせありがとうございました」
「別に。お前、なかなかやるじゃねえか。
バンダナの良きライバル出現…っていったところか」

僕の頭に?が並んだ。だって、その「バンダナ」って子を知らないから。
しかし、その疑問はすぐ解決した。

「大王さまーっ」
「お、バンダナか。
そういえば、お前今度どこ行くんだ?」
「えっと、この卵について知りたいんでダイナブレイドさん…だったかな、そこの巣に行こうかと」
「そうか…
頑張ってこいよ!!」

僕は思わず、泣いてしまいそうになった。
だって…その言葉は、ワドルドゥがかけてくれた言葉だったし、その笑い顔もワドルドゥを思い出させたから。

もっと頑張らなきゃ…
そう思い始めた。さらに。

「?大王様、こちらは?」
「ん…あぁ、お前の良きライバル…ってとこかな」
「?」
「じゃあ、失礼しますね」

僕はそう言い残し、そこを立ち去って行った。
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