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心の底からの安らぎを

「くぅう?」
「?どうしたの、クル」
クルとは、僕の頭に乗った、小さなドラゴンのこと。

本当のことを言うと、アクアクリスタルドラゴンという、一種の水系ドラゴンの子供なのだけど。
ま、僕自身、こうなる前はその種族の姿してたから、大体通じる。言葉とか。

クルと出会ったのは、実はそう遠い記憶、ってわけでもない。
数年前に、僕が傷ついたクルを保護したのがきっかけだ。
この時はもっと小さく、両手から少し出るくらいだった。
何があったかはわからないが、親とはぐれており、親を探すことはできなかった。

そのまま時が流れた、と考えてもらえば早い。
でも、クルと出会ったことで、少しは良くなっているところがあるのは言うまでもない。

「くぅうっ!くーぅーうー」ペチペチ
「…っもー何?遊ぶの?」
「くぅうっ!!」コクン

返事はものすごい気怠いが、ほんとは楽しい。

さて、遊ぶとしようっと。
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