心の底からの安らぎを
「むぅー…眠いよう…もう朝なの…?」
そんなことを言いながら、僕は目覚める。
僕の特徴を知る人は、大概皆こう言う。
“姿を元に戻せばいいじゃん”って。
それは、僕だってしたほうがいいのはわかってる。でも…
もう二度と、あんなことにはなりたくない。だからこそ、僕は頑なにも拒むのだ。
あの日の出来事が、僕の記憶を汚し、運命を狂わせてしまった…。
______
その時は、僕も元の姿でいた。
そこに住む人々と仲良く過ごしていた。
でも、ある時を境にその人々は変わってしまった。
“あそこの土地が欲しい…”
“もっと…もっと富を…”
そんな光景を、毎日のように目にした。
こんな人たちではなかったのに…
僕は悲しかった。ただ、欲望にだけ忠実に生きるようになった人々を見るのが嫌だった。
そんな毎日を重ねるうち、とうとう起こってしまった。…戦争が。
僕は、とても虚しくなった。それと同時に、怒りも覚えた。
どうして、そんなことのために…
ある日、僕はぷっつりと切れた。
なんて愚かな人々になってしまったんだろう…。そう思いながら、その時の僕は、すでに人々を見捨てていた。
怒りのままに、我を忘れ、猛攻撃をしてしまった。
気が付けば―――あたりは一面、焼け野原と化し、人々はみな、息絶えていた。
なんてことをしてしまったのだろう…僕は、後悔をした。
そして、このようなことが二度とないように、その姿を封じ、力もさほど無い様になったのだ。
――――――――――
これがが僕の―――「アクリ」の汚れた過去だ。
そんなことを言いながら、僕は目覚める。
僕の特徴を知る人は、大概皆こう言う。
“姿を元に戻せばいいじゃん”って。
それは、僕だってしたほうがいいのはわかってる。でも…
もう二度と、あんなことにはなりたくない。だからこそ、僕は頑なにも拒むのだ。
あの日の出来事が、僕の記憶を汚し、運命を狂わせてしまった…。
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その時は、僕も元の姿でいた。
そこに住む人々と仲良く過ごしていた。
でも、ある時を境にその人々は変わってしまった。
“あそこの土地が欲しい…”
“もっと…もっと富を…”
そんな光景を、毎日のように目にした。
こんな人たちではなかったのに…
僕は悲しかった。ただ、欲望にだけ忠実に生きるようになった人々を見るのが嫌だった。
そんな毎日を重ねるうち、とうとう起こってしまった。…戦争が。
僕は、とても虚しくなった。それと同時に、怒りも覚えた。
どうして、そんなことのために…
ある日、僕はぷっつりと切れた。
なんて愚かな人々になってしまったんだろう…。そう思いながら、その時の僕は、すでに人々を見捨てていた。
怒りのままに、我を忘れ、猛攻撃をしてしまった。
気が付けば―――あたりは一面、焼け野原と化し、人々はみな、息絶えていた。
なんてことをしてしまったのだろう…僕は、後悔をした。
そして、このようなことが二度とないように、その姿を封じ、力もさほど無い様になったのだ。
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これがが僕の―――「アクリ」の汚れた過去だ。