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仲間と強大すぎる力と

ここで過ごすようになってから、もうはや何年だろうか。その間、私はスプールクとここでひっそり過ごしていた。
…たまには、森を出てもいいかもな…と思ったのをきっかけに、森を出てみた(ちなみに森に住処がある)。

森の外は明るいな…わかっててもそう思ってしまう。
少しふらっとしたが、人の気配はない。向こうに、何か見える…と思った私は、そこまで駆けていった。

その先は、離れ小島だった。それは幾つかあり、気になったので、飛んでそこまで行ってみよう、と思った。

少し飛んでいると、見慣れない人がいることに気が付いた。
そこに、降りることにした。
「…だれ~?んー…ねむー…」ふわぁぁぁっ
なんだか、すごく眠そう…そう思った。が、
「あれ、君って、もしかして…森の奥に住んでる子ですか?初めまして~、ぼくはアクリです。上にいるのは、クルって言うんだ。
 よろしくね~」
びっくりした。気さくであったこともだが、何より、私のことよく知ってたなーと思ってしまう。
「…よく知ってるね~。私はロリポップ。こちらこそよろしく」

そういうや否や、唐突的に聞いてきた。
「ロリポップが、森を出てる、ってことは…何かあったんですか?」
ギクッ。その通りだ。考えてて自分が自分で無くなりそうだと感じたのだ。
でも、そんなことないように装いながら、
「う、ううん。ただ、なんとなく出たくなった…だけ…」
そう言いながら、自分でもどんどん、声がしぼんでいることに気づいていた。

「…あのね、僕…、片目、瞑ってるでしょ?これね、片目をあえて瞑ってることで本来の姿と力を封印してるんだ。
じゃないと、昔の忌まわしい記憶が蘇る気がしてさ。
ロリポップも、そういうものがあったりする…ことはないか。ごめん、変なことを急にいい始めて」
アクリも、そうだったのか…そう思うと、似ているところがあるんだなと思えた。
「ううん、私も似たことがあるから、なんだかよくわかる。…ありがとう、アクリ。
そういえば…私たちって…友達…なの?」
恐る恐る聞いてしまう。どうしても、そこが怖かったから。
「えっ、友達に決まってるじゃん!そういえば、いつの間にか、言葉、崩してたね」
それを聞いて、にわかに信じがたかった。
でも、うれしかった。
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