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過去の因果と歩むべく今

「…退屈だなぁ。
 特にすることないし」

原っぱで、俺はそうつぶやく。

「この曲も聞き飽きてきたし、そろそろ変えようっと」

俺の最大の特徴は、ヘッドホンと明らかにおかしな左目だ。
ヘッドホンは常時欠かさず持っている。
この左目は、傷だ。こうなった経緯は…うっ、考えるだけで頭が痛い。

「まぁ、散歩するのも悪くない…よな」

そうつぶやき、原っぱ一帯をふらふらと歩くのだった。

「あれぇー、ジャッキーだ!あそぼー!」
「ニア、リアはどうしたんだ?」
「おねーちゃんなら、向こうでご本読んでるよ!」
「ふーん」
「あそぼーよー!ねぇ、ねぇ!」
「…別の人に遊んでもらえって…」

俺は遊ぼうと駄々をこねるニアを振り切って歩き続けた。
そうしてるうちに、曲はもう3ループ目を終えようとしていた。
そうそう、忘れてたし今更感があるが、俺はジャッキーという。

今日もまた夕方まで、時間を潰すのか…と思い、思わずため息をついていた。
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