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仲間と強大すぎる力と

んんーっ…起きるたびに、自分の存在について、すごく呪いたくなる。
なんで、自分なんか、生きてるんだろう…。

ふぅ…。もう嫌だよ。そう思いながら、昔のことに、思いを馳せる。
つらい記憶しかないけど…


私にだって、小さいころは家族がいた。兄と、母と、私。父は、私が生まれる前に他界したらしく、どんな人か、全く知らない。
家族三人、平穏に暮らす…ことはできなかった。
私と兄は仲が良く、よく一緒に遊んでいた。しかし…

その兄は、何者かに殺されてしまい、母と私の二人で過ごすこととなった。

私はそのあと何度も、兄と遊んでいるところから急に兄が死んでしまっている、という夢にうなされた。
そのたびに、母は私の背中をさすり、「大丈夫、大丈夫。」と言ってくれた。

しかし、母もそう長いこと一緒に過ごせなかった。

私の家系は、昔から、大事な役目があるのだ。
とある神殿を守ること…その神殿には大事な秘宝があり、その強大なチカラを狙ってくるものがいるのだ。
その秘宝が長いことそこを離れると、世界もろとも消滅しかねないのだとか。
…そういうこともあって、余計、平穏に過ごすことが叶わなかったのだ。

母は、その秘宝を狙うものと応戦した時に、敵と相打ちになり互いに命を落としたのだ。

その時のことは、私も覚えている。特に、いまの私をつくってしまった一言は…

「お前が、お前が殺したんだ…ッ!!」

私はその頃まだ小さかったが、「ごめんなさい」を連呼しながら、その場に泣き崩れた。
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