闇の帳の中で、僕らは
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「…何か」
「!」
後ろから聞こえてきた、少し不機嫌そうな声。
間違いない。
この声は聞き覚えがある…どころか、毎日のように聞いていたのだから、忘れるわけない。
「レティ!」
ずっと探していた相手。
こんなタイミングで見つかるとは思いもしなかったけど。
そんなレティはゆっくりと背中の翼をはためかせ、睨むような表情で僕を見下ろすようにしながらこちらを見てきている。
「ここまで来て、何か?」
「一緒に帰ろうよ。また、みんなと…」
「…断る」
…やはりというか、あっさりと拒否されてしまった。
分かってたよ。だって、前に本人がそう言っていたし。
だけど、僕だってそう簡単に引き下がるつもりはない。
僕以外にも会いたいと願う人なんていくらでもいるのだから。
力ずくになるかもしれないけれど、それでもいい。
とにかく、連れて帰るんだ。
「もし君が嫌って言っても、力ずくで連れて帰るつもりだから」
「…」
その言葉を聞いた途端、レティの顔が険しく曇る。
…それほどに拒絶するのは、何故なのだろう。
不意にそう思ったものの、そんなことを考える間もなくそれだけか、という言葉が聞こえてきた。
「それだけだよ」
「…さっさと帰れ」
「やだ!君を連れて帰るまでは…!」
…空を切る音とともに僕の胸元すれすれで止まった、青黒い刃。
少しでも近づけば、あっという間に刺されてしまうだろう。
レティは僕の方へ手を向けながら、今にも殺しに来そうな表情で僕を見つめてきていて。
「…レティ、」
「死にたくないならさっさと帰れ。
…二度とここへ来るな」
「…」
僕がゆっくりと後ずされば、レティもそれに合わせるようにしてゆっくり技の力を弱めていく。
けれど…これくらいで僕だって来なくなくなるつもりは全くない。
「…また明日、来るから!」
そうレティへ聞こえるほどの声の大きさで叫ぶと、無言のまましかめっ面のような表情を返される。
けれど、不思議と強く拒絶しては来なかった。
「!」
後ろから聞こえてきた、少し不機嫌そうな声。
間違いない。
この声は聞き覚えがある…どころか、毎日のように聞いていたのだから、忘れるわけない。
「レティ!」
ずっと探していた相手。
こんなタイミングで見つかるとは思いもしなかったけど。
そんなレティはゆっくりと背中の翼をはためかせ、睨むような表情で僕を見下ろすようにしながらこちらを見てきている。
「ここまで来て、何か?」
「一緒に帰ろうよ。また、みんなと…」
「…断る」
…やはりというか、あっさりと拒否されてしまった。
分かってたよ。だって、前に本人がそう言っていたし。
だけど、僕だってそう簡単に引き下がるつもりはない。
僕以外にも会いたいと願う人なんていくらでもいるのだから。
力ずくになるかもしれないけれど、それでもいい。
とにかく、連れて帰るんだ。
「もし君が嫌って言っても、力ずくで連れて帰るつもりだから」
「…」
その言葉を聞いた途端、レティの顔が険しく曇る。
…それほどに拒絶するのは、何故なのだろう。
不意にそう思ったものの、そんなことを考える間もなくそれだけか、という言葉が聞こえてきた。
「それだけだよ」
「…さっさと帰れ」
「やだ!君を連れて帰るまでは…!」
…空を切る音とともに僕の胸元すれすれで止まった、青黒い刃。
少しでも近づけば、あっという間に刺されてしまうだろう。
レティは僕の方へ手を向けながら、今にも殺しに来そうな表情で僕を見つめてきていて。
「…レティ、」
「死にたくないならさっさと帰れ。
…二度とここへ来るな」
「…」
僕がゆっくりと後ずされば、レティもそれに合わせるようにしてゆっくり技の力を弱めていく。
けれど…これくらいで僕だって来なくなくなるつもりは全くない。
「…また明日、来るから!」
そうレティへ聞こえるほどの声の大きさで叫ぶと、無言のまましかめっ面のような表情を返される。
けれど、不思議と強く拒絶しては来なかった。