闇の帳の中で、僕らは
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そんなことがあった、次の日だった。
「ねえ、レティってばあ…でてきてよ…」
またおんなじように、思い当たりそうなところをひたすら探し歩く。
けれど、やっぱり見当たらない。
おまけにスピリッツの器としても見ないから、実のところ救い出してはいるのかもしれない。
だけど、そうだとしたら…レティは自らの意思で戻ろうとしていないことになる。
あんなに一緒にいたのに…どうして…
「何かが嫌だったのかなあ…それとも…」
そう考えれば考えるほど、余計にわからなくなってくる。
…ただ混乱するだけということから、余計に深まる疑問を頭の片隅へと押しやり、とにかく今はレティを探すことに専念しようと気持ちを切り替えてしまう。
だって、早く会いたいし。
「レティ…僕たちが嫌いになっちゃったのかな…?」
なんだか一人で急いているのも少し空しくなってきて、僕は少し前のことを思い出しながらゆっくりと歩くことにした。
『…何か?』
『一緒に練習しない?』
『…別にいい』
今となっては懐かしい、初めの頃の君の姿。
どこかで敵意をにじみ出していて、下手すれば元々悪役の人たちですら若干たじろいでいたくらい。
なのに、君自身は別にそんな立ち位置って訳でもなくて。
性格なのかな、と思っていたけれど、実はそれもちょっと違っていて。
少しずつ君のことが分かっていくにつれて、その理由もはっきりしてきた。
…今では警戒心も落ち着いたのか、僕らの前での態度がだいぶ軟化して、優しい一面も見せてくれるようになった。
僕からの一方的な誘いに顔をしかめることこそあっても、なんだかんだで付き合ってくれるのがいい例だろう。
そう、こんな子だったのだ。
この一件さえ、起きなければ…ずっとこのままであったはずなのに。
「ねえ、レティってばあ…でてきてよ…」
またおんなじように、思い当たりそうなところをひたすら探し歩く。
けれど、やっぱり見当たらない。
おまけにスピリッツの器としても見ないから、実のところ救い出してはいるのかもしれない。
だけど、そうだとしたら…レティは自らの意思で戻ろうとしていないことになる。
あんなに一緒にいたのに…どうして…
「何かが嫌だったのかなあ…それとも…」
そう考えれば考えるほど、余計にわからなくなってくる。
…ただ混乱するだけということから、余計に深まる疑問を頭の片隅へと押しやり、とにかく今はレティを探すことに専念しようと気持ちを切り替えてしまう。
だって、早く会いたいし。
「レティ…僕たちが嫌いになっちゃったのかな…?」
なんだか一人で急いているのも少し空しくなってきて、僕は少し前のことを思い出しながらゆっくりと歩くことにした。
『…何か?』
『一緒に練習しない?』
『…別にいい』
今となっては懐かしい、初めの頃の君の姿。
どこかで敵意をにじみ出していて、下手すれば元々悪役の人たちですら若干たじろいでいたくらい。
なのに、君自身は別にそんな立ち位置って訳でもなくて。
性格なのかな、と思っていたけれど、実はそれもちょっと違っていて。
少しずつ君のことが分かっていくにつれて、その理由もはっきりしてきた。
…今では警戒心も落ち着いたのか、僕らの前での態度がだいぶ軟化して、優しい一面も見せてくれるようになった。
僕からの一方的な誘いに顔をしかめることこそあっても、なんだかんだで付き合ってくれるのがいい例だろう。
そう、こんな子だったのだ。
この一件さえ、起きなければ…ずっとこのままであったはずなのに。