闇の帳の中で、僕らは
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囚われの身となった、あの日。
俺はというと、闇サイドの陣営へ囚われていた。
そこでは自由がききにくいだとかいう文句をたまに聞いたが、俺自身はそんなこと全くと言ってもいいほどに気にならなくって。
その代わり、日を重ねるごとにまた生きることに価値が見いだせなくなっていっていた。
挙句の果てには、いつか思っていたことが再び呼び起こされ出して、このまま死んでしまったら都合が良いと考えるようになっていて。
それは助けられて以降も結局は変わらず。
わざと敵のように振る舞えば、きっと皆は俺を倒さなければいけない対象として見るようになるだろうと、あえてキツい態度を取り続けていた。
…のに。
「…なんであいつは、毎日来るんだろう…」
「…あ、いた!おーい、レティ!」
…噂をすれば、本人がこちらへとやってきた。
そう、俺の中で一番の困惑要因…ネスである。
また来るから!と宣言してからというもの、痛い目を見ようが本当に毎日のようにやってくるから驚きである。
…多分こいつも、どこかの時に戻ってきてとか言い出すんだろうな。
だけど、生憎俺は戻るつもりなどない。
そう半ば疑心暗鬼になりながら、ニコニコと笑うネスをちらと眺める。
まあ…多少の茶番だろうし、この程度なら付き合ってもいいかな…とは思うが。
と言うか、それだけでグダグダと付き合った結果、未だ踏み込んだ行動がとれていないのも事実ではある。
そんなこんなでいつも毎日は過ぎていって。
ある日のことだった。
「…はあ、だから…」
なんとも言い表せられない気持ちから、ひとりでにそんな言葉がこぼれてくる。
昼間、いつの間にやら潜んでいたベレトとか言うやつの攻撃を、ネスが俺の代わりに受けてしまったのだ。
それなりに強い力だったのか、そこそこ深めに矢が刺さっていて。
だから来るなと忠告したのに、言わんこっちゃあない。
というか、俺なんか庇わないでよかったのに。
…まあぐちゃぐちゃと言っているが、そもそもこれは俺の所為でこうなってしまったわけで。
そろそろこの茶番も時効、と言うことだろうか。
ネスだってこうなってしまった以上は流石に危ないだろうし、何よりもう巻き込ませたくない。
仕方ない。
明日、一種の賭けにでてみるか。
賭け、と言ったって賭博をするわけじゃなく、ただいつものように戦うだけ。
ただし、前もってネスにそのことを伝えたりはしないが。
そんなの、伝えればどうなるかなんてたかが知れているのだから。
…ネスが必死に訊ねてくるであろうというのは想像に難くないが、こうなってしまった以上は、もう…
俺はそんな決意を胸に、再びネスが現れるのを待ち始めた。
俺はというと、闇サイドの陣営へ囚われていた。
そこでは自由がききにくいだとかいう文句をたまに聞いたが、俺自身はそんなこと全くと言ってもいいほどに気にならなくって。
その代わり、日を重ねるごとにまた生きることに価値が見いだせなくなっていっていた。
挙句の果てには、いつか思っていたことが再び呼び起こされ出して、このまま死んでしまったら都合が良いと考えるようになっていて。
それは助けられて以降も結局は変わらず。
わざと敵のように振る舞えば、きっと皆は俺を倒さなければいけない対象として見るようになるだろうと、あえてキツい態度を取り続けていた。
…のに。
「…なんであいつは、毎日来るんだろう…」
「…あ、いた!おーい、レティ!」
…噂をすれば、本人がこちらへとやってきた。
そう、俺の中で一番の困惑要因…ネスである。
また来るから!と宣言してからというもの、痛い目を見ようが本当に毎日のようにやってくるから驚きである。
…多分こいつも、どこかの時に戻ってきてとか言い出すんだろうな。
だけど、生憎俺は戻るつもりなどない。
そう半ば疑心暗鬼になりながら、ニコニコと笑うネスをちらと眺める。
まあ…多少の茶番だろうし、この程度なら付き合ってもいいかな…とは思うが。
と言うか、それだけでグダグダと付き合った結果、未だ踏み込んだ行動がとれていないのも事実ではある。
そんなこんなでいつも毎日は過ぎていって。
ある日のことだった。
「…はあ、だから…」
なんとも言い表せられない気持ちから、ひとりでにそんな言葉がこぼれてくる。
昼間、いつの間にやら潜んでいたベレトとか言うやつの攻撃を、ネスが俺の代わりに受けてしまったのだ。
それなりに強い力だったのか、そこそこ深めに矢が刺さっていて。
だから来るなと忠告したのに、言わんこっちゃあない。
というか、俺なんか庇わないでよかったのに。
…まあぐちゃぐちゃと言っているが、そもそもこれは俺の所為でこうなってしまったわけで。
そろそろこの茶番も時効、と言うことだろうか。
ネスだってこうなってしまった以上は流石に危ないだろうし、何よりもう巻き込ませたくない。
仕方ない。
明日、一種の賭けにでてみるか。
賭け、と言ったって賭博をするわけじゃなく、ただいつものように戦うだけ。
ただし、前もってネスにそのことを伝えたりはしないが。
そんなの、伝えればどうなるかなんてたかが知れているのだから。
…ネスが必死に訊ねてくるであろうというのは想像に難くないが、こうなってしまった以上は、もう…
俺はそんな決意を胸に、再びネスが現れるのを待ち始めた。
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