紆曲あったけど、結局は。
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「…タクミはまだ、あたしのことを受け入れられていないみたいね」
「…そうだよ」
あの日、突然。
姉さんが白夜へ戻ってきた。
けど、僕はもうあの頃のようには素直になれなくて。
…せめて、ここで何かあの頃について覚えていてくれたら良かったのに。
あなたは覚えていなくて。
まるで僕一人が、あの頃に取り残されてしまったみたいで。
なんだか、寂しく感じてしまったのをよく覚えている。
「もう、あんな日は戻らない、のか…」
「兄様…?あっ、その絵」
なんだか懐かしいです。そう言って、サクラが覗き込んでくる。
…当時、サクラはかなり幼かったから、覚えているかは怪しいが。
そんな僕が改めてこの軍に入ったのは姉さんたちの後。
で、何か話そうとしてきた姉さんとの最初の会話がこれである。そう、あのはじめの二言である。
しかも、ようやく会話として成立したもの。
「じゃ、じゃああたしに弓を教えてくれない?」
「弓を?」
「そう、弓。そうすれば、少しずつでも話せるんじゃないかって思ったんだけど…」
…姉さんなりの打開策、ってとこか。
ああしたいとか、そう考えるとすぐに動くところ。昔から何ら変わっていない。
「まあ、そのくらいなら…いいよ」
喜ぶ姉さんを横目に、でも姉さんだからって手加減はしないから。ときつめに言い放つ。
明日から、弓の訓練は姉さんと一緒だ。
「…そうだよ」
あの日、突然。
姉さんが白夜へ戻ってきた。
けど、僕はもうあの頃のようには素直になれなくて。
…せめて、ここで何かあの頃について覚えていてくれたら良かったのに。
あなたは覚えていなくて。
まるで僕一人が、あの頃に取り残されてしまったみたいで。
なんだか、寂しく感じてしまったのをよく覚えている。
「もう、あんな日は戻らない、のか…」
「兄様…?あっ、その絵」
なんだか懐かしいです。そう言って、サクラが覗き込んでくる。
…当時、サクラはかなり幼かったから、覚えているかは怪しいが。
そんな僕が改めてこの軍に入ったのは姉さんたちの後。
で、何か話そうとしてきた姉さんとの最初の会話がこれである。そう、あのはじめの二言である。
しかも、ようやく会話として成立したもの。
「じゃ、じゃああたしに弓を教えてくれない?」
「弓を?」
「そう、弓。そうすれば、少しずつでも話せるんじゃないかって思ったんだけど…」
…姉さんなりの打開策、ってとこか。
ああしたいとか、そう考えるとすぐに動くところ。昔から何ら変わっていない。
「まあ、そのくらいなら…いいよ」
喜ぶ姉さんを横目に、でも姉さんだからって手加減はしないから。ときつめに言い放つ。
明日から、弓の訓練は姉さんと一緒だ。