紆曲あったけど、結局は。
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「…だったな。あの頃は」
「なんだか懐かしいな。もうそんな前の話になるのか…」
たまたま兄弟で揃う場があり、談笑する。
それは昔の笑い話であったり、他愛のないことであったりと様々。
アクア姉さんも加わって、それはより盛り上がり始めた。
「姉様は反対を押し切ってでも、天馬武者になられたそうですね」
「あの頃は私も少しばかり冷静さを失っていたからな。今考えると、他にも方法などあるのにな」
「でも、結果としてはこうなったから、よかったんじゃないかしら」
アクア姉さんがヒノカ姉さんをフォローすべく、口を挟む。
…そういえば、終始笑顔のカムイ姉さんが、どこか上の空になっている気がする。
笑って聞いてはいるけれど、実際に聞いているのかは怪しい。
「タクミもカムイがいなくなってから、いろんなフォローをしてもらっていたな。サクラが「ねえしゃまぁ…」って言いながら半べそかいている時も、タクミが慰めてくれたしな」
「確かに、サクラは私が来てからしばらくの間も、ずっと「ねえしゃま、どこ…」って、カムイの姿を探していたものね」
「まあ、下三人で一緒に遊ぶこともよくあったし…」
特に本に関しては、いくら隠しても見つけてしまって、その度姉さんを探して歩き回ってたなあ。
で、どこにもいなくて、部屋に戻ってきて、面影を見つけて泣き始める。いつもこうだったっけ。
「そんなことないですよ!第一いつの話ですか!」
「サクラが小さい頃、だな」
「…そんなにサクラはあたしに懐いてくれていたのね。なんだか嬉しいわ」
そういう姉さんの表情は、やはり何処か上の空だ。
アクア姉さんも気になっていたのか、
「カムイ…大丈夫?無理しなくてもいいのよ?」
と尋ねていた。
「アクア…うん、大丈夫。
みんなの話が聞けて、むしろ楽しませてもらってるわ」
「そう…。私もあなたと同じ立場だから、なんだか分かるの。
けど、本当に無理はしないでちょうだい」
「ええ、そのつもりよ」
結局その話の規模はとどまることを知らず、臣下さえも巻き込んで話に夢中になっていくのだった。
「大丈夫や、カムイ様。あたいもみんなの話がわからんさかい、あんたの仲間や」
「そうですよ!私たちもよくわかりませんから。そんな気に病まないでください」
「モズメ、フェリシア…。二人ともありがとう…」
「なんだか懐かしいな。もうそんな前の話になるのか…」
たまたま兄弟で揃う場があり、談笑する。
それは昔の笑い話であったり、他愛のないことであったりと様々。
アクア姉さんも加わって、それはより盛り上がり始めた。
「姉様は反対を押し切ってでも、天馬武者になられたそうですね」
「あの頃は私も少しばかり冷静さを失っていたからな。今考えると、他にも方法などあるのにな」
「でも、結果としてはこうなったから、よかったんじゃないかしら」
アクア姉さんがヒノカ姉さんをフォローすべく、口を挟む。
…そういえば、終始笑顔のカムイ姉さんが、どこか上の空になっている気がする。
笑って聞いてはいるけれど、実際に聞いているのかは怪しい。
「タクミもカムイがいなくなってから、いろんなフォローをしてもらっていたな。サクラが「ねえしゃまぁ…」って言いながら半べそかいている時も、タクミが慰めてくれたしな」
「確かに、サクラは私が来てからしばらくの間も、ずっと「ねえしゃま、どこ…」って、カムイの姿を探していたものね」
「まあ、下三人で一緒に遊ぶこともよくあったし…」
特に本に関しては、いくら隠しても見つけてしまって、その度姉さんを探して歩き回ってたなあ。
で、どこにもいなくて、部屋に戻ってきて、面影を見つけて泣き始める。いつもこうだったっけ。
「そんなことないですよ!第一いつの話ですか!」
「サクラが小さい頃、だな」
「…そんなにサクラはあたしに懐いてくれていたのね。なんだか嬉しいわ」
そういう姉さんの表情は、やはり何処か上の空だ。
アクア姉さんも気になっていたのか、
「カムイ…大丈夫?無理しなくてもいいのよ?」
と尋ねていた。
「アクア…うん、大丈夫。
みんなの話が聞けて、むしろ楽しませてもらってるわ」
「そう…。私もあなたと同じ立場だから、なんだか分かるの。
けど、本当に無理はしないでちょうだい」
「ええ、そのつもりよ」
結局その話の規模はとどまることを知らず、臣下さえも巻き込んで話に夢中になっていくのだった。
「大丈夫や、カムイ様。あたいもみんなの話がわからんさかい、あんたの仲間や」
「そうですよ!私たちもよくわかりませんから。そんな気に病まないでください」
「モズメ、フェリシア…。二人ともありがとう…」