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番外編

「…あとさ。」

そういうと、ぼくちんの頬にマルクちんの手が触れた。
そういえば、いつの間にか、泣いていたような…。
涙をぬぐい終わると、ぼくちんの横にそっと、マルクちんは腰かけた。

「…さっき言ってたことだけど。」
「えっ…ええ?」

そういえば、つい口から出ていたけど、いつの間にか告白してたっけ。恥ずかしい…。
穴があったら入りたいよぉ…。

「もう一回言って…なんては言わないけどな。」

び、びっくりした…。マジでかと思った…。

「えっと…その…、
俺も、お前のことが好きなんだよ。
だから、その…うれしかった。言ってくれた時。」

え…?どういうこと…?
ぼくちんは、この状況を飲み込めずにいた。

「いまいち飲み込めない、って顔してるな。
つまりだな…こんな俺だけどよ、付き合ってくれないか…ってことだよ!」
それを聞いた途端、止まったはずの涙が、再びあふれかえってきた。

「…うん。」
「おいおい、また泣くのか?というか、泣きながら言ってないか?」
「マルクちんのせいだもんッ…。だって、ぼくちん、マルクちんにそう伝えたら、振られるんじゃないか、とか嫌われるんじゃないかって思って…」グスッ
「はいはい、また勝手な思い込みを…。」

そう言ってマルクちんはぼくちんの涙をふき終わると、
「チュッ」
頬にキスしてくれた。

「俺からの最初のプレゼントだよ、グリル。」
「ありがとう…。」

次の日、ポピーたちから見た視点では、
とても、仲睦まじく見えたそうな。
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