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番外編

マルクちんに会って一週間くらい。
さすがにおかしい。なんだか、そう感じたぼくちんは、夜だったがそんなのお構いなく、探しに出かけることにした。

「…何処かへ行くんですか。」
「うん。ちょっと…マルクちんを探しに。ポピーは、寝てていいよ。」
「わかりました。行ってらっしゃーい。」

それからぼくちんは、思い当たるところすべてを探した。
…でも、いなかった。
その時、ぼくちんはふと思いつき、そこへ行ってみた。

はたして、マルクちんはそこにいた。
でも…いつもと違った。少し、まがまがしい風貌になっている。でも、怖くはなかった。
ぼくちんは、そっと近づいた。向こうも気づいたらしい。

「…グリル。何しに来たんだ?」

口調が違う。これが、”ソウル化”ってやつだろうか。

「向こうへ行け。」

そんなのお構いなしに、ぼくちんは近づく。
とうとう嫌気がさしたのか、何処かへ行こうとする。

「…!まって!」

いうと同時に、羽をつかむ。

「!!…はなせ。」

ぼくちんは、無言で首を横に振る。

「はなせっつってるだろ!」
「…やだ。今、ここで離せば、きっと遠くへ飛んでいくでしょ?
それが…嫌なの。
だって…ぼくちん…。」グスッ

「マルクちんのこと、大好きなんだもん…。
だから…」
「…わかったから、離せってば。」

急に、口調が柔らかくなった。

「遠くへ行かない?」
「あぁ。だから離せって。」

ぼくちんは、マルクちんの羽をそっと離した。
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