忘 れ な い で …
うろたえた様子をしているエアと、どこかホッとした様子を見せている少女二人。
一方はフレア、もう一方は花だ。
「た、助かったあ〜…」
「なんなの…!?」
「なんなの、じゃナイ!見ず知らずノ相手をコレ以上巻き込ムノは、流石に看過できナイヨ」
そうはっきりと話すのはレフィール。
エアがうろたえているのは、姿を消していたレフィールから急に蹴られたからに他ならない。
何を隠そう、レフィールは華奢なネコに見えて武闘派なのである。
…前足から繰り出すパンチこそまあまあな力しかないが、後ろ足から繰り出される蹴りはとんでもない力であり、それこそひ弱な人間であれば骨折の可能性まで出てくる程だ。
「フレア、ソノ子を連れテニゲテ!」
「わっ、分かりました!」
「逃さないわよ…」
「ソウハさせナイヨ」
フレアと花が逃げようとするのをエアが妨げようと動く…が、それを阻止しようとするレフィールが、超能力で進行方向を真逆にしてしまった。
…まるで、ミュウツーの技のように。
背後からは悔しげな声がするが、そんな声など気にせずフレアたちはその場から逃げ出した。
「はあ…」
「ありがとうございますレフィールさん、助かりました…」
人目のつかないような物陰。
そこへ一時的に身を寄せると、ホッとしたのかフレアと花がぺたんと座り込んだ。
レフィールは耳を澄まし、いつ誰が来るかと警戒している様子である。
「イイヨ、ソンナコト。理不尽に巻き込むエアが悪いンダカラ」
「どうしよう、私も人形にされちゃうのかなあ…」
「大丈夫です、私達がどうにか食い止めますから…」
不安気にする花をなだめようと、フレアが励ますように言葉をかけ始める。
そんな中、音を何かしら拾ったのか、レフィールの様子がさらに警戒したものへと変わった。
フレアと花も、そんなレフィールへつられるようにして身体をこわばらせる。
「…よかった、無事だったんだね」
「ロイ!」
「ちょうど逃げ込むのが見えたからね。今なら大丈夫だから、早く!」
そんな誘導のまま、物陰から三人が姿を現して足早に部屋へと逃げ込む。
…一際広い部屋。その場所は、フレアやレフィールも見覚えがあった。
「ココ、食堂カナ」
「よく分かったね。もしかして…ここへ始めてきたわけじゃ、ない?」
「…ハジメテと言えばハジメテだし、違うと言えバ違う、カナ…」
「出戻り?」
「ソウソウ、ソレがしっくりクル…ってエエッ!?」
レフィールが明らかに驚いた様子を見せる。
自分たち以外にはそんな存在はいないだろう。
そう思っていたからだった。
一方はフレア、もう一方は花だ。
「た、助かったあ〜…」
「なんなの…!?」
「なんなの、じゃナイ!見ず知らずノ相手をコレ以上巻き込ムノは、流石に看過できナイヨ」
そうはっきりと話すのはレフィール。
エアがうろたえているのは、姿を消していたレフィールから急に蹴られたからに他ならない。
何を隠そう、レフィールは華奢なネコに見えて武闘派なのである。
…前足から繰り出すパンチこそまあまあな力しかないが、後ろ足から繰り出される蹴りはとんでもない力であり、それこそひ弱な人間であれば骨折の可能性まで出てくる程だ。
「フレア、ソノ子を連れテニゲテ!」
「わっ、分かりました!」
「逃さないわよ…」
「ソウハさせナイヨ」
フレアと花が逃げようとするのをエアが妨げようと動く…が、それを阻止しようとするレフィールが、超能力で進行方向を真逆にしてしまった。
…まるで、ミュウツーの技のように。
背後からは悔しげな声がするが、そんな声など気にせずフレアたちはその場から逃げ出した。
「はあ…」
「ありがとうございますレフィールさん、助かりました…」
人目のつかないような物陰。
そこへ一時的に身を寄せると、ホッとしたのかフレアと花がぺたんと座り込んだ。
レフィールは耳を澄まし、いつ誰が来るかと警戒している様子である。
「イイヨ、ソンナコト。理不尽に巻き込むエアが悪いンダカラ」
「どうしよう、私も人形にされちゃうのかなあ…」
「大丈夫です、私達がどうにか食い止めますから…」
不安気にする花をなだめようと、フレアが励ますように言葉をかけ始める。
そんな中、音を何かしら拾ったのか、レフィールの様子がさらに警戒したものへと変わった。
フレアと花も、そんなレフィールへつられるようにして身体をこわばらせる。
「…よかった、無事だったんだね」
「ロイ!」
「ちょうど逃げ込むのが見えたからね。今なら大丈夫だから、早く!」
そんな誘導のまま、物陰から三人が姿を現して足早に部屋へと逃げ込む。
…一際広い部屋。その場所は、フレアやレフィールも見覚えがあった。
「ココ、食堂カナ」
「よく分かったね。もしかして…ここへ始めてきたわけじゃ、ない?」
「…ハジメテと言えばハジメテだし、違うと言えバ違う、カナ…」
「出戻り?」
「ソウソウ、ソレがしっくりクル…ってエエッ!?」
レフィールが明らかに驚いた様子を見せる。
自分たち以外にはそんな存在はいないだろう。
そう思っていたからだった。