あの子はお話好き
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そんなことがあった次の日、カミュはまた外へと行ってしまっているようだった。
…まあ、確かにまだやることなんてないのかもしれないけど。
僕みたいなキマイラや人は初めてだから、もう少し仲良くしたいなあ、というのが僕の本心だったりする。
「…何か、複雑」
そう思わず呟くと、再びどうってことのない書類とのにらめっこを始める。
「…しきかんどの、お疲れ様です」
「ブタマスク大佐」
「いや、ここ数日はずっとカミュに付き合ってもらいっぱなしで…なんかすみません」
「気にしてない」
そんなやり取りを交わして、ブタマスク大佐から書類を受け取る。
まあ内容は言わずもがな、カミュについての現状報告といったところらしい。
「しかし、耳の聞こえを直してからはよく喋るようになりましてね。最近は欲しい物などを尋ねているのですが、答えてくれるんですよ。それはもう、驚くくらいにはっきりと」
最近は、全身に被れる大きめのものが欲しい、ということだそうで。
そうひとりでにマシンガントークを続けるブタマスク大佐に、親バカじゃんと呟く。
「はっ…!し、失礼致しました、しきかんどの」
「別に」
「それでは、あまりお仕事の邪魔を致してはいけませんからね。私はこちらで失礼します」
そう告げると、ブタマスク大佐は一礼して立ち去っていく。
しばらくして、僕も書類仕事から解放された。
「また、一人?」
「…変に視線に晒されることがないから、落ち着くんです」
そう、また人のごった返すような場所から離れたところで座り込んでいるカミュと話す。
被れるものに関しては、ブタマスク大佐の休みの日に服と一緒に買いに行く…らしい。
…ていうか、支給されないのか…
そう思っていると、まるで僕の思考を見透かされたかのように、服はポーキー様が決めておられます、と言われた。
「そっか」
「こちらの独断で決められる程の立場などではございませんので」
「…ねえ」
そう声をかければ、なんでしょうか、とカミュが返事をしてくる。
「みんなにそう接して、大変じゃないの?」
「!」
「二人のときくらい、立場なんか関係なく話してくれても構わないのに」
「…しかし…しきかんどのに対してそのような態度を取るのは、ご無礼になるのでは…」
「…固い」
カタブツか、って言いたくなるくらい固い。
咄嗟に、これは周りがどういうかじゃなくて、これは僕がいい、って言えば大丈夫なことだと話す。
そう言えば、善処します、と返ってきた。
…まあ、僕も友達らしい友達が欲しい、っていうのは正直あったかもしれないけど。
「…同じキマイラ同士、よろしく」
「こちらこそ、改めてよろしくお願いします。しきかんどの」
…まあ、確かにまだやることなんてないのかもしれないけど。
僕みたいなキマイラや人は初めてだから、もう少し仲良くしたいなあ、というのが僕の本心だったりする。
「…何か、複雑」
そう思わず呟くと、再びどうってことのない書類とのにらめっこを始める。
「…しきかんどの、お疲れ様です」
「ブタマスク大佐」
「いや、ここ数日はずっとカミュに付き合ってもらいっぱなしで…なんかすみません」
「気にしてない」
そんなやり取りを交わして、ブタマスク大佐から書類を受け取る。
まあ内容は言わずもがな、カミュについての現状報告といったところらしい。
「しかし、耳の聞こえを直してからはよく喋るようになりましてね。最近は欲しい物などを尋ねているのですが、答えてくれるんですよ。それはもう、驚くくらいにはっきりと」
最近は、全身に被れる大きめのものが欲しい、ということだそうで。
そうひとりでにマシンガントークを続けるブタマスク大佐に、親バカじゃんと呟く。
「はっ…!し、失礼致しました、しきかんどの」
「別に」
「それでは、あまりお仕事の邪魔を致してはいけませんからね。私はこちらで失礼します」
そう告げると、ブタマスク大佐は一礼して立ち去っていく。
しばらくして、僕も書類仕事から解放された。
「また、一人?」
「…変に視線に晒されることがないから、落ち着くんです」
そう、また人のごった返すような場所から離れたところで座り込んでいるカミュと話す。
被れるものに関しては、ブタマスク大佐の休みの日に服と一緒に買いに行く…らしい。
…ていうか、支給されないのか…
そう思っていると、まるで僕の思考を見透かされたかのように、服はポーキー様が決めておられます、と言われた。
「そっか」
「こちらの独断で決められる程の立場などではございませんので」
「…ねえ」
そう声をかければ、なんでしょうか、とカミュが返事をしてくる。
「みんなにそう接して、大変じゃないの?」
「!」
「二人のときくらい、立場なんか関係なく話してくれても構わないのに」
「…しかし…しきかんどのに対してそのような態度を取るのは、ご無礼になるのでは…」
「…固い」
カタブツか、って言いたくなるくらい固い。
咄嗟に、これは周りがどういうかじゃなくて、これは僕がいい、って言えば大丈夫なことだと話す。
そう言えば、善処します、と返ってきた。
…まあ、僕も友達らしい友達が欲しい、っていうのは正直あったかもしれないけど。
「…同じキマイラ同士、よろしく」
「こちらこそ、改めてよろしくお願いします。しきかんどの」