消えた少女
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「おおっ、リュカ!無事だったんだな!」
そう言って、再開するなりクマトラが僕の頭をわしゃわしゃと撫でてきた。
久しぶりにそんな笑顔のクマトラに安心しながら、周りの様子を眺める。
「サルサもコイザルも元気そうだな!」
「ウキャッ」
「あら、可愛らしいお友達だこと。私にも紹介して?」
そんな声とともに、向こうから人が姿を表した。
クマトラはどうやら知り合いらしく、ニコニコと話している。
…格好がいい意味で変わっている辺り、マジプシーの一人だろう。
そんな僕の予想は当たりみたいで、クマトラからこの人はマジプシーの一人であるドリアさんだと教えてもらった。
「あなたがここへ来ることは、イオニアちゃんから聞いているわ」
そう言いながら、ドリアさんが僕らを針の場所まで案内してくれる。
ついでに針について教えてもらった。
…今度の針はひと手間多く、水を移し替えなければいけないらしい。
「大変そう…」
「近くにキマイラ研究所があったでしょう。
あそこに何か、使えそうながらくたがあるかも知れないわ」
「ワン!(物は試しに、探しに行こうよ)」
ボニーからそう声をかけられ、ひとまず頷く。
ひとまず僕らはもう一度、逃げ出してきたキマイラ研究所の方へと戻ることとなった。
その際、偶然にも外にいたアンドーナッツ博士に頼んでみれば、一肌脱ぐといって良さそうなキマイラをいくつか紹介してくれた。
「あ、この子はどんな子ですか?」
「それか?それはポンプキマイラといって、池の水を移し替えるようなときにしか使わない、地味なやつじゃ…
こいつでいいのか?」
「はい!むしろちょうどいいくらいです」
そんなわけで、僕はポンプキマイラとともに針のある池へと戻っていったのだった。
…池の水がどんどん減ってゆく。
アンドーナッツ博士は地味なやつだと言ってたけど、役に立っている訳だしまあいいか。
「吸ってる…水を吸ってるわ…
あ〜ん、池の水がなくなっていくわ〜!」
「すごい…」
「もっとよ、もっと〜!」
どうやら目の前で池の水があっという間に移し替えられてゆく、というのが見ていて楽しいようで、ドリアさんが大興奮、といった様子ではしゃいでいる。
しばらくそんな様子を眺めていれば、7本の針のうちの一本が顔を出してきた。
「この大舞台の花道を悠然と帰っていくわ!
千両役者ね!よっ、ポンプ屋!」
「ありがとう、ポンプキマイラ」
「あ、あれよ!あれこそがその針だわ。
ドラゴンを封印している7本の針のうちの、一本よ」
そう言って、ポンプキマイラがいなくなった後、ドリアさんが指を指して教えてくれる。
「さあ、抜いてちょうだい。
スポーンと、抜いてみせなさい!」
催促してくるドリアさんを後ろに、軽く深呼吸をしてから針に手をかけた。
途端に、凄まじい力が辺りを揺るがし始める。
「…っ、それ…!」
なんとか力いっぱいに引っ張り、辺りに力が満ちてゆくのを感じる。
しばらくしてそれが落ち着いてから後ろの方を振り返ると、案の定ドリアさんが消えかかっていた。
「もう私は消えてしまうし、後はあなた達に任せるわね」
ルルルルルーンンン…
その言葉を最後に、ドリアさんの姿は消えてしまったのだった。
そう言って、再開するなりクマトラが僕の頭をわしゃわしゃと撫でてきた。
久しぶりにそんな笑顔のクマトラに安心しながら、周りの様子を眺める。
「サルサもコイザルも元気そうだな!」
「ウキャッ」
「あら、可愛らしいお友達だこと。私にも紹介して?」
そんな声とともに、向こうから人が姿を表した。
クマトラはどうやら知り合いらしく、ニコニコと話している。
…格好がいい意味で変わっている辺り、マジプシーの一人だろう。
そんな僕の予想は当たりみたいで、クマトラからこの人はマジプシーの一人であるドリアさんだと教えてもらった。
「あなたがここへ来ることは、イオニアちゃんから聞いているわ」
そう言いながら、ドリアさんが僕らを針の場所まで案内してくれる。
ついでに針について教えてもらった。
…今度の針はひと手間多く、水を移し替えなければいけないらしい。
「大変そう…」
「近くにキマイラ研究所があったでしょう。
あそこに何か、使えそうながらくたがあるかも知れないわ」
「ワン!(物は試しに、探しに行こうよ)」
ボニーからそう声をかけられ、ひとまず頷く。
ひとまず僕らはもう一度、逃げ出してきたキマイラ研究所の方へと戻ることとなった。
その際、偶然にも外にいたアンドーナッツ博士に頼んでみれば、一肌脱ぐといって良さそうなキマイラをいくつか紹介してくれた。
「あ、この子はどんな子ですか?」
「それか?それはポンプキマイラといって、池の水を移し替えるようなときにしか使わない、地味なやつじゃ…
こいつでいいのか?」
「はい!むしろちょうどいいくらいです」
そんなわけで、僕はポンプキマイラとともに針のある池へと戻っていったのだった。
…池の水がどんどん減ってゆく。
アンドーナッツ博士は地味なやつだと言ってたけど、役に立っている訳だしまあいいか。
「吸ってる…水を吸ってるわ…
あ〜ん、池の水がなくなっていくわ〜!」
「すごい…」
「もっとよ、もっと〜!」
どうやら目の前で池の水があっという間に移し替えられてゆく、というのが見ていて楽しいようで、ドリアさんが大興奮、といった様子ではしゃいでいる。
しばらくそんな様子を眺めていれば、7本の針のうちの一本が顔を出してきた。
「この大舞台の花道を悠然と帰っていくわ!
千両役者ね!よっ、ポンプ屋!」
「ありがとう、ポンプキマイラ」
「あ、あれよ!あれこそがその針だわ。
ドラゴンを封印している7本の針のうちの、一本よ」
そう言って、ポンプキマイラがいなくなった後、ドリアさんが指を指して教えてくれる。
「さあ、抜いてちょうだい。
スポーンと、抜いてみせなさい!」
催促してくるドリアさんを後ろに、軽く深呼吸をしてから針に手をかけた。
途端に、凄まじい力が辺りを揺るがし始める。
「…っ、それ…!」
なんとか力いっぱいに引っ張り、辺りに力が満ちてゆくのを感じる。
しばらくしてそれが落ち着いてから後ろの方を振り返ると、案の定ドリアさんが消えかかっていた。
「もう私は消えてしまうし、後はあなた達に任せるわね」
ルルルルルーンンン…
その言葉を最後に、ドリアさんの姿は消えてしまったのだった。