消えた少女
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「何あれっ!見つかった途端に誰彼問わず襲ってくるよ…!」
そう悲鳴を上げながら、僕とボニーは廊下を走っていた。
ここはキマイラ研究所…キマけん、と呼ばれているらしいが…とにかく研究所。
そこで、真っ赤なバケモノに追われている最中だ。
「ワンワンッ!(とにかく、どこかの部屋へ逃げ込もう!)」
「う、うんっ、そうしよう」
そう言って、辺りの部屋でちょうどよさげなところはないかを探す。
そんなことをする間にも、後ろからはカシャンカシャンと言う音が近づいてくる。
ええい、この際仕方ない!ここだ!と扉を開けた時だった。
「…わっ!」
「あ、ごめんなさい…!」
ばん、と勢いよく誰かとぶつかる。
その勢いで僕は尻餅をついてしまった。
あっ、もう…僕たち終わりだ…と思い、悲嘆に暮れていると、ボニーと僕の体がぐいと引っ張られる。
「うわっ!」
「…静かにっ」
そのままぱたん、と扉が閉められる。
ひとまずホッとして、その場に座り込んだ。
「…一体何が起きているの…?」
「あ、えっと…」
「…あ、先程はすみませんでした。お怪我はございませんか」
廊下を見ながら呟く不思議な人物に声をかけあぐねていると、気付いたのか向こうから声をかけられた。
「えと、その…はい」
「なら良かったです」
ひとまず、今までの経緯をざっと話す。
…助けてくれたこの人は、カミュという名前らしい。
「それで、あいつが逃げ出しちゃったみたいで…」
「…そうですか」
そうカミュさんは、僕の話を静かに聞いてくる。
「とにかく、今は動かないほうがいいでしょう。
まだあの、きゅうきょくキマイラがこの辺りをうろついていますから」
「はい…」
そう話した後、しばらく部屋の中で静かに過ごす。
…どうやらきゅうきょくキマイラは別の場所へ行ってしまったようで、少しすれば辺りは静かになった。
「…はあ」
「ワン…(助かったあ…)」
そう僕らがほっと胸を撫で下ろしたのもつかの間、カミュさんがすっと立ち上がった。
「ひとまず落ち着いたようですし…私はもうそろそろ行きますね」
「えっ…!?も、もう!?」
「私にも仕事というのがありますから」
そう言って特に怖気づくような様子を見せないまま、カミュさんは外へと出ていってしまった。
「…っ、僕らも…行こう」
「ワンッ…(うん…)」
そう悲鳴を上げながら、僕とボニーは廊下を走っていた。
ここはキマイラ研究所…キマけん、と呼ばれているらしいが…とにかく研究所。
そこで、真っ赤なバケモノに追われている最中だ。
「ワンワンッ!(とにかく、どこかの部屋へ逃げ込もう!)」
「う、うんっ、そうしよう」
そう言って、辺りの部屋でちょうどよさげなところはないかを探す。
そんなことをする間にも、後ろからはカシャンカシャンと言う音が近づいてくる。
ええい、この際仕方ない!ここだ!と扉を開けた時だった。
「…わっ!」
「あ、ごめんなさい…!」
ばん、と勢いよく誰かとぶつかる。
その勢いで僕は尻餅をついてしまった。
あっ、もう…僕たち終わりだ…と思い、悲嘆に暮れていると、ボニーと僕の体がぐいと引っ張られる。
「うわっ!」
「…静かにっ」
そのままぱたん、と扉が閉められる。
ひとまずホッとして、その場に座り込んだ。
「…一体何が起きているの…?」
「あ、えっと…」
「…あ、先程はすみませんでした。お怪我はございませんか」
廊下を見ながら呟く不思議な人物に声をかけあぐねていると、気付いたのか向こうから声をかけられた。
「えと、その…はい」
「なら良かったです」
ひとまず、今までの経緯をざっと話す。
…助けてくれたこの人は、カミュという名前らしい。
「それで、あいつが逃げ出しちゃったみたいで…」
「…そうですか」
そうカミュさんは、僕の話を静かに聞いてくる。
「とにかく、今は動かないほうがいいでしょう。
まだあの、きゅうきょくキマイラがこの辺りをうろついていますから」
「はい…」
そう話した後、しばらく部屋の中で静かに過ごす。
…どうやらきゅうきょくキマイラは別の場所へ行ってしまったようで、少しすれば辺りは静かになった。
「…はあ」
「ワン…(助かったあ…)」
そう僕らがほっと胸を撫で下ろしたのもつかの間、カミュさんがすっと立ち上がった。
「ひとまず落ち着いたようですし…私はもうそろそろ行きますね」
「えっ…!?も、もう!?」
「私にも仕事というのがありますから」
そう言って特に怖気づくような様子を見せないまま、カミュさんは外へと出ていってしまった。
「…っ、僕らも…行こう」
「ワンッ…(うん…)」