第八訓 愛情にも種類がある
主人公
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あれから私は銀さんに手を引かれるがまま万事屋へと連れて来られた
「どうぞ」
『ありがとう…』
新八くんが入れてくれたお茶を飲むと少し落ち着いた
私と銀さんは向かい合わせで座り、彼の横に新八くんと神楽ちゃんが座る
座ったまま何も喋らない私を見て新八くんが口を開いた
「…えっと、一体何があったんですか?」
『…色々あって…家出してきました』
「家出って…真選組屯所には帰らないってことですか?」
『うん…まぁでも大丈夫、家出は慣れっ子なんで』
「いや全然大丈夫そうに見えないんですけど!めっちゃ悟り開いてんじゃないですか!!」
遠くを見つめる私に新八くんがツッコむ
「結衣、オマエついにあの腐れポリ公連中に嫌気がさしたアルナ」
『神楽ちゃん、いくらなんでもそれは言い過ぎだよ。確かに局長はストーカーゴリラだし、副長はニコチンマヨネーズ野郎だし、沖田隊長はドSな腹黒野郎だけどみんな…とても立派な人達なんだよ』
「いやあんたが一番酷いこと言ってんでしょーが!前半の愚痴が強すぎて全然立派に思えないんですけど!」
「真選組が嫌いになったアルカ?」
神楽ちゃんの言葉に私は首を横に振りぎゅっと手を握り締めた
『…真選組は大好きだよ』
"真選組なんか、やめちまえ"
『けどもう…帰れないよ』
「結衣さん…」
銀さんはしばらく私を黙って見つめていた
そしてふと立ち上がるとそのまま台所の方へ入って行った
「銀さん、何とかならないんですか」
「銀ちゃん、結衣が可哀想アル」
「何とかってなに、事情もよく知らねェのに俺らで結衣とアイツらの仲をどうしろってんだよ」
「でも…」
「心配いらねーよ。こいつが今すべき事はこいつ自身が一番よくわかってるはずだ。…そうだろ?結衣」
そう言った銀さんと目が合う
「俺は何も言わねェし、力にもなってやれねーが
ここにはお前の気が済むまでおいてやらァ」
『…銀さん』
そうだ。
銀さんはいつも、どんな時でも彼は絶対に見捨てたりしない
私が自分で答えを見つけるのを一緒に隣で待っていてくれるんだ。
彼も、平河隊長とよく似ている
それは憧れにも似た不思議な感情で
「だから心配すんな、結衣」
傍にいると心がとても温かくなるんだ。
「どうぞ」
『ありがとう…』
新八くんが入れてくれたお茶を飲むと少し落ち着いた
私と銀さんは向かい合わせで座り、彼の横に新八くんと神楽ちゃんが座る
座ったまま何も喋らない私を見て新八くんが口を開いた
「…えっと、一体何があったんですか?」
『…色々あって…家出してきました』
「家出って…真選組屯所には帰らないってことですか?」
『うん…まぁでも大丈夫、家出は慣れっ子なんで』
「いや全然大丈夫そうに見えないんですけど!めっちゃ悟り開いてんじゃないですか!!」
遠くを見つめる私に新八くんがツッコむ
「結衣、オマエついにあの腐れポリ公連中に嫌気がさしたアルナ」
『神楽ちゃん、いくらなんでもそれは言い過ぎだよ。確かに局長はストーカーゴリラだし、副長はニコチンマヨネーズ野郎だし、沖田隊長はドSな腹黒野郎だけどみんな…とても立派な人達なんだよ』
「いやあんたが一番酷いこと言ってんでしょーが!前半の愚痴が強すぎて全然立派に思えないんですけど!」
「真選組が嫌いになったアルカ?」
神楽ちゃんの言葉に私は首を横に振りぎゅっと手を握り締めた
『…真選組は大好きだよ』
"真選組なんか、やめちまえ"
『けどもう…帰れないよ』
「結衣さん…」
銀さんはしばらく私を黙って見つめていた
そしてふと立ち上がるとそのまま台所の方へ入って行った
「銀さん、何とかならないんですか」
「銀ちゃん、結衣が可哀想アル」
「何とかってなに、事情もよく知らねェのに俺らで結衣とアイツらの仲をどうしろってんだよ」
「でも…」
「心配いらねーよ。こいつが今すべき事はこいつ自身が一番よくわかってるはずだ。…そうだろ?結衣」
そう言った銀さんと目が合う
「俺は何も言わねェし、力にもなってやれねーが
ここにはお前の気が済むまでおいてやらァ」
『…銀さん』
そうだ。
銀さんはいつも、どんな時でも彼は絶対に見捨てたりしない
私が自分で答えを見つけるのを一緒に隣で待っていてくれるんだ。
彼も、平河隊長とよく似ている
それは憧れにも似た不思議な感情で
「だから心配すんな、結衣」
傍にいると心がとても温かくなるんだ。