第五訓 優しさにも色々な種類がある
主人公
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『いたッ!山崎さん痛いです』
「あ、ごめん」
現在私は自室で山崎さんに着物の着付けをしてもらっている
何故自分でやらず彼にやってもらっているのか、決してめんどくさかったからだとかそういうことではない。
一度自分で着て縁側を歩いているところをたまたま山崎さんに見つかり着付けを直されたのだ
山崎さんは潜入捜査などで女装をすることもたまにあるらしく着付けには慣れているらしい
「はい、出来たよ。…うん!似合ってる」
『ほんとですか!!』
普段は袴を着るため、滅多に着物を着ることがない私は山崎さんの言葉に舞い上がった
「じゃあ髪も結ぶからこっち来て」
馴れた手つきで髪を束ねる彼をじっと見つめた
『山崎さん…器用なんですね』
「まぁ仕事柄ね…」
そう言って苦笑いする山崎さん
…女の私より女の子らしい。
『チッ』
「あれ、今舌打ちした!?」
数分して山崎さんの"できたっ"という声と同時に立ち上がり鏡の前に移動した
『わぁ…すごい!』
鏡に映る自分はまるで自分じゃないみたいだった
「一応上のほうで団子にしてみたんだけどちょっと寂しいかな」
『あ、じゃあこれ使ってください!』
そう言ってこの前銀さんに貰った簪を山崎さんに差し出した
「綺麗な簪だね」
『銀さんに貰ったんです』
「え、万事屋の旦那に?」
意外そうな顔をして山崎さんが言った
「これ…挿していいの?」
『?ダメなんですか』
「いや駄目っていうか…沖田さんが」
沖田隊長?
『仕事の時以外は付けてもいいって許してくれましたよ』
「あ、…そっか」
山崎さんは納得したように笑って簪を挿してくれた
『どうですか?』
「うん、可愛いと思う」
山崎さんの言葉に一気に上機嫌になる私
だけど喜んでばかりもいられない。
そもそも私がこんな格好をしているのは今日の夕方、例の婦女誘拐事件の囮になる為なんだから!
そしてこの任務を成功させて局長や副長に認めてもらうと同時に普段私をバカにしてる沖田隊長をあっと言わせてやろうという一石二鳥の作戦でもある!
不敵な笑みを浮かべる私を山崎さんが少し引きながら見てきたけど気にしない
「オイメス豚ァ~」
いきなり沖田隊長が自室の襖を開け入ってきた
『ちょ、ノックしてくださいよ隊長!!』
沖田隊長は私を見て目をまんまるに見開いた
「あ、ごめん」
現在私は自室で山崎さんに着物の着付けをしてもらっている
何故自分でやらず彼にやってもらっているのか、決してめんどくさかったからだとかそういうことではない。
一度自分で着て縁側を歩いているところをたまたま山崎さんに見つかり着付けを直されたのだ
山崎さんは潜入捜査などで女装をすることもたまにあるらしく着付けには慣れているらしい
「はい、出来たよ。…うん!似合ってる」
『ほんとですか!!』
普段は袴を着るため、滅多に着物を着ることがない私は山崎さんの言葉に舞い上がった
「じゃあ髪も結ぶからこっち来て」
馴れた手つきで髪を束ねる彼をじっと見つめた
『山崎さん…器用なんですね』
「まぁ仕事柄ね…」
そう言って苦笑いする山崎さん
…女の私より女の子らしい。
『チッ』
「あれ、今舌打ちした!?」
数分して山崎さんの"できたっ"という声と同時に立ち上がり鏡の前に移動した
『わぁ…すごい!』
鏡に映る自分はまるで自分じゃないみたいだった
「一応上のほうで団子にしてみたんだけどちょっと寂しいかな」
『あ、じゃあこれ使ってください!』
そう言ってこの前銀さんに貰った簪を山崎さんに差し出した
「綺麗な簪だね」
『銀さんに貰ったんです』
「え、万事屋の旦那に?」
意外そうな顔をして山崎さんが言った
「これ…挿していいの?」
『?ダメなんですか』
「いや駄目っていうか…沖田さんが」
沖田隊長?
『仕事の時以外は付けてもいいって許してくれましたよ』
「あ、…そっか」
山崎さんは納得したように笑って簪を挿してくれた
『どうですか?』
「うん、可愛いと思う」
山崎さんの言葉に一気に上機嫌になる私
だけど喜んでばかりもいられない。
そもそも私がこんな格好をしているのは今日の夕方、例の婦女誘拐事件の囮になる為なんだから!
そしてこの任務を成功させて局長や副長に認めてもらうと同時に普段私をバカにしてる沖田隊長をあっと言わせてやろうという一石二鳥の作戦でもある!
不敵な笑みを浮かべる私を山崎さんが少し引きながら見てきたけど気にしない
「オイメス豚ァ~」
いきなり沖田隊長が自室の襖を開け入ってきた
『ちょ、ノックしてくださいよ隊長!!』
沖田隊長は私を見て目をまんまるに見開いた