第三訓 近くて遠い恋[山崎side]
主人公
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春が過ぎ、桜の木に小さな緑の葉が付きはじめる今日この頃
珍しく早めに仕事を終わらすことが出来た俺は特にすることもなく屯所の庭をぶらりと歩いていた
え、俺の仕事?
もちろんこの真選組の監察といえばこの山崎退の名を知らない者はいないだろう
今読者の7割くらいの人にうざいと思われたかもしれないがそこは気にしないでおこうと思う
地味だけど別にジミーとかそんなあだ名で呼ばれてはいない。
ミントンとかカバディとか、ましてやあんぱんなんて呼ばれたことは一度もない
『あ!ミントンでカバディであんぱんのジミーさん!!』
「全部呼んできたよこの子!!パフェのフルーツ盛り合わせ並みに豪華だったよ!?」
『ミントン・カバディ・あんぱん・ジミーさんのほうが良かったですか?』
「何でミドルネームみたいになってんだ!つーかどんだけ長い名前だ!!」
『ミントン・カバディ・ジミーあんぱんさん』
「ジミーあんぱんさんって…もうそれただの地味なあんぱんじゃねーか!」
あれ、てか地味なあんぱんってなんだ?
黒の隊服に身を包み、腰から刀を差す目の前の少女は歴とした真選組の隊士だ
「今日仕事なんだね結衣ちゃん」
『はい、今日は午後から沖田隊長と巡回なんですよ』
「あれ、でも沖田隊長ならちょっと前に外出てったけど」
『えっ!ちょっと前って…?』
「10分くらい前かな」
俺がそう言うと彼女はガクッと肩を落とし溜息をついてそっと縁側に腰を下ろした
そんな彼女につられて俺も隣に座る
『また逃げられたかぁ…』
どうやら彼女の所属する一番隊の隊長がまたどこかでサボりをしに行ったようだ
『もう!今日は午後から巡回だって今朝あれほど言ったのに…』
結衣ちゃんは沖田隊長とは正反対でとても仕事熱心だ
寝坊はするし、たまに抜けてるとこもあるけど
気はまわるし優しくてとても良い子だと俺は思う。
ただ、あの沖田隊長の隊に配属されてしまったことだけは同情する他ない
こうして話を聞く限りでも沖田隊長の結衣ちゃんに対する扱いが目に見えてわかる
そんな彼女に俺はさっきコンビニで買った袋の中身を差し出した
「…あんぱん食べる?」
『…やっぱりジミー・カバディ・あんぱんさんですね』
「頑なに"山崎"と"退"は入れてくれないんだね」
珍しく早めに仕事を終わらすことが出来た俺は特にすることもなく屯所の庭をぶらりと歩いていた
え、俺の仕事?
もちろんこの真選組の監察といえばこの山崎退の名を知らない者はいないだろう
今読者の7割くらいの人にうざいと思われたかもしれないがそこは気にしないでおこうと思う
地味だけど別にジミーとかそんなあだ名で呼ばれてはいない。
ミントンとかカバディとか、ましてやあんぱんなんて呼ばれたことは一度もない
『あ!ミントンでカバディであんぱんのジミーさん!!』
「全部呼んできたよこの子!!パフェのフルーツ盛り合わせ並みに豪華だったよ!?」
『ミントン・カバディ・あんぱん・ジミーさんのほうが良かったですか?』
「何でミドルネームみたいになってんだ!つーかどんだけ長い名前だ!!」
『ミントン・カバディ・ジミーあんぱんさん』
「ジミーあんぱんさんって…もうそれただの地味なあんぱんじゃねーか!」
あれ、てか地味なあんぱんってなんだ?
黒の隊服に身を包み、腰から刀を差す目の前の少女は歴とした真選組の隊士だ
「今日仕事なんだね結衣ちゃん」
『はい、今日は午後から沖田隊長と巡回なんですよ』
「あれ、でも沖田隊長ならちょっと前に外出てったけど」
『えっ!ちょっと前って…?』
「10分くらい前かな」
俺がそう言うと彼女はガクッと肩を落とし溜息をついてそっと縁側に腰を下ろした
そんな彼女につられて俺も隣に座る
『また逃げられたかぁ…』
どうやら彼女の所属する一番隊の隊長がまたどこかでサボりをしに行ったようだ
『もう!今日は午後から巡回だって今朝あれほど言ったのに…』
結衣ちゃんは沖田隊長とは正反対でとても仕事熱心だ
寝坊はするし、たまに抜けてるとこもあるけど
気はまわるし優しくてとても良い子だと俺は思う。
ただ、あの沖田隊長の隊に配属されてしまったことだけは同情する他ない
こうして話を聞く限りでも沖田隊長の結衣ちゃんに対する扱いが目に見えてわかる
そんな彼女に俺はさっきコンビニで買った袋の中身を差し出した
「…あんぱん食べる?」
『…やっぱりジミー・カバディ・あんぱんさんですね』
「頑なに"山崎"と"退"は入れてくれないんだね」