第十六訓 無意識ほどタチの悪いものはない【帰省編④】
主人公
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人は失ってから初めてその人の大切さに気づく、だとか
自分にとって本当に大切な人ほど実は身近にいる、だとか。
大切な人だと気づく過程は人によって様々だけれど…
なぜ、
なぜ私は今このタイミングで気づいてしまったのだろう!
「ィ…」
さっきから私はどこかおかしい。
変な胸の動悸するし、何故か沖田隊長の顔もまともに見ることが出来ない!!
「オ…ィ」
今までこんなこと無かったのに何で急に…
はっ!もしや…病気なんじゃ!?
「オイ!」
『えっ!?』
「え、じゃねーだろ。さっきから人が呼んでんのに何1人で百面相してんでィ」
『あ、す…すみません』
急に顔を覗き込まれ内心驚いた私だったが、この胸の鼓動だけは聞かれまいと必死に平静を保った
『えっと…それで何の話でしたっけ?』
私の言葉に溜息をつくと、沖田隊長は面倒臭そうに話し始めた
「だから、お前はこれからどうすんだって話でさァ」
『え?…』
「親父と話し、母親の様子も見れた…。ここからどうするか、お前自身が決める必要があんだろィ」
そうだ…。
- 私はもう財閥の娘でも護られるだけのか弱い少女でもない
真選組一番隊隊士、大石結衣!-
- これが私のケジメです! -
父上にああ誓った私はもう…二度とここへは戻れない。
そうしたらきっと…母上にもメイドさんや執事さん達にも会えなくなる
『沖田隊長、私…どうしたら…』
「悩む必要なんてありませんよ結衣様…」
『!…お菊さん』
私と沖田隊長の話を聞いていたお菊さんはそう言ってこちらにやって来た
「あなたは財閥の娘でいることより、侍として生きることを選んだのでしょう?でしたらその意志を曲げたりなんかせず、結衣様が本当に行きたい所へ行ってください」
『…』
「私達は結衣様が笑顔でいて下さればそれだけで十分幸せなのです…それは奥様もきっと同じように思われていることでしょう」
そう言ってお菊さんは目に涙を浮かべ微笑んだ
『お菊さん…
え、ていうか何で私が真選組の隊士って知ってるんですか?』
「いや今更だろィ」
動揺する私に沖田隊長は真顔でツッコんだ
「それから、沖田様…」
「?」
お菊さんは沖田隊長の方を向くと真剣な表情で彼を見つめた
自分にとって本当に大切な人ほど実は身近にいる、だとか。
大切な人だと気づく過程は人によって様々だけれど…
なぜ、
なぜ私は今このタイミングで気づいてしまったのだろう!
「ィ…」
さっきから私はどこかおかしい。
変な胸の動悸するし、何故か沖田隊長の顔もまともに見ることが出来ない!!
「オ…ィ」
今までこんなこと無かったのに何で急に…
はっ!もしや…病気なんじゃ!?
「オイ!」
『えっ!?』
「え、じゃねーだろ。さっきから人が呼んでんのに何1人で百面相してんでィ」
『あ、す…すみません』
急に顔を覗き込まれ内心驚いた私だったが、この胸の鼓動だけは聞かれまいと必死に平静を保った
『えっと…それで何の話でしたっけ?』
私の言葉に溜息をつくと、沖田隊長は面倒臭そうに話し始めた
「だから、お前はこれからどうすんだって話でさァ」
『え?…』
「親父と話し、母親の様子も見れた…。ここからどうするか、お前自身が決める必要があんだろィ」
そうだ…。
- 私はもう財閥の娘でも護られるだけのか弱い少女でもない
真選組一番隊隊士、大石結衣!-
- これが私のケジメです! -
父上にああ誓った私はもう…二度とここへは戻れない。
そうしたらきっと…母上にもメイドさんや執事さん達にも会えなくなる
『沖田隊長、私…どうしたら…』
「悩む必要なんてありませんよ結衣様…」
『!…お菊さん』
私と沖田隊長の話を聞いていたお菊さんはそう言ってこちらにやって来た
「あなたは財閥の娘でいることより、侍として生きることを選んだのでしょう?でしたらその意志を曲げたりなんかせず、結衣様が本当に行きたい所へ行ってください」
『…』
「私達は結衣様が笑顔でいて下さればそれだけで十分幸せなのです…それは奥様もきっと同じように思われていることでしょう」
そう言ってお菊さんは目に涙を浮かべ微笑んだ
『お菊さん…
え、ていうか何で私が真選組の隊士って知ってるんですか?』
「いや今更だろィ」
動揺する私に沖田隊長は真顔でツッコんだ
「それから、沖田様…」
「?」
お菊さんは沖田隊長の方を向くと真剣な表情で彼を見つめた