明日になったら
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ある日のことだった。
女神の生まれ変わりとやらの存在を確認するためにと、ワタシは空の上にと出向いていた。
何やら嫌な予感はずっとしていた。だから屋敷の防衛をステアに任せておいたのだ。
それなのに、なんだいこれは。
帰ってきて早々、目に飛び込んできたものはボコブリンや人間達の死骸。
ワタシのいない間を狙って来たようだ。
ステアはどこだ。
どこかでしぶとく生き延びているだろうか。
屋敷なんてただの拠点でしかない。あれはなかなか使える駒だったからね、使える手駒と比べたら、たかが拠点の1つや2つくらいならどうなっていてもいいさ。
だからどうか…。
「ステア!!」
屋敷から少し離れたところの木の根元に、血塗れの彼女は座り込んでいた。
周りにはステアに切り捨てられたであろう人間達の死体が転がっている。
『ギ、ラ…ヒム、様………』
よくぞご無事で。
彼女はそう言って微笑んだ。
『1つ…お願いが…ある、んです…』
『私、を………愛しい貴方様の手で…殺してください…』
つうっとその大きな瞳から涙が零れ落ち、それと同時にその美しかった金色の瞳は光を失う。
「明日になったら殺してあげるよ………」
彼女の目に手を当て、瞼をそっと閉じた。
だから今日は生きていて。
明日になったら
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