ラブストーリーは突然に
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やっほーみんな、ツバキだよー☆
みんなご存知の通り、私ことツバキはトリップしちゃいました~。
気がついたらね、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドのね、リトの村にいたんだよね。しかも、まさかのリトの巨塔の中腹と言うか何と言いますか…。
目覚めたらあそこに立ってたんだよ?びっくりでしょ。
あまりにもびっくりし過ぎて足滑らせて落ちたお馬鹿はこの私です。
体験したことのないあの浮遊感。すぐに夢じゃないと分かったけれど、そこで気付いても遅いよね。
結果的に言えば助かったんだけど…。
落ちる最中、死を覚悟して目を瞑ったら、「危ない!」という声とともに体に衝撃が走った。恐る恐る目を開けると、黄土色の混じった紺の三つ編みが目に入り、ああなんて私得な天使様なんだろう神様ありがとうとか思った。泣いて喜んだよ。いい?怖くて泣いたわけではなく、嬉しくて泣いたんだからね?ここ重要。
地面に下ろされ彼とご対面すると、歓喜のあまり目の前のそのヒトに抱きついてしまった。
わっ、わわわ、もっふもふ!もっふもふじゃこの羽毛!
肌の…羽毛の出てる部分は腰しかないけれど、ハグの勢いを受け止めるために私の肩を掴んだその手は、洋服越しでも分かるほどに柔らかかった。
落ちてるときにはそれどころじゃなかったし、今!全力で堪能してやるぜ!…と彼の腰に回した両手にさらに力を込める。すーはーすーはー…。
「…………ねえ、あのさ」
『……』
「怖かったのは分かるんだけど…」
『……』
「そろそろ離れてもらえるとありがたいんだけど」
『……はっ!!すみません!!』
あまりにもいい香りがするものだから感覚器官をフル行使してめちゃめちゃ愛しの彼の全てを楽しんでしまった。
おっと、歓喜の涙かよだれか鼻水かよく分からないものが…。
顔を上げた私と、こちらを見下ろす翡翠色の綺麗な瞳とがかち合う。
ああ、やっぱりリーバル様かっこいいっス。ゲームでも一目惚れしたけれど、この出会いも、これはこれで惚れるでしょ。
*
*
なーんてことがあったのがつい先週のこと。
羽を持たない私が何故あんなところにいたのかとか、君本当にハイリア人?とか、まーー色々聞かれたよねー。
覚えてないの一点張りだけれど。
リーバル様も最初は私のことを怪しんでいたけれど、命を救ってくれた貴方様に何か恩を返したいですと叫びまくったら、渋々だけれどこの村への滞在を許可してくれた(族長さんは快くOKを出してくれたよ!)が、
「全く…こんなの助けるんじゃなかったよ…」
なんてぼそりと呟かれてしまった。たぶん私ご存知の通りしつこいから、たとえあなたに助けられず地面に叩きつけられ死んで肉塊になろうともあなたのところへ参りますよとか思ったけれど、さすがにそれは引かれるなあと、言うのは自重。
その代わりに、太ももをつねって涙を出し、うつむいて鼻をすすってそして
『そう…ですよね……。ご迷惑をおかけしてすみません…』
とか言っておいた。
すると途端にぎょっと驚き挙動不審になるリーバル様。効果は抜群のようだ。
助けてもらったときのハグの時に思ったことだけれど、このヒト涙に弱い気がするんだよね。
原作とはやっぱりキャラが違うのかな。それとも私の彼へのイメージがおかしいのかな。なんとなくだけど、彼はたとえ女が泣いていても面倒くさがったりうざがったりするだけで別にあたふたとかしなさそうなイメージがある。
「わ、悪かったよ!冗談に決まってるだろ!」
『いえ、私こそ…』
かっこよくて可愛いってどういうことですか。ハグしていいですかあのもふもふが忘れられないんです。
私のイメージとはかけ離れすぎたこのヒトを、すごくイタズラしてやりたいというかからかってやりたいというか…ついつい彼で遊びたくなってしまうのだ。
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