来世ライフ
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「##NAME1##ー、リンク君来てるわよー?」
『リンクが?今行くー』
引っ越しも終わってしばらく経ったある日の夜、珍しくリンクがうちまでやって来た。
『よおリンク。どうしたんだ?』
「なぁ##NAME1##、俺……」
そのまま黙って俯くリンクに部屋へと上がるよう促す。面倒くさいから父さんには言わないようにと母さんにも伝えれば、親指を立てて見送られた。なんだよ。
『で、どうしたんだよこんな時間に。案外城からの出入りって緩いのな』
「俺…明日から旅に出るんだ…」
『旅?そりゃまた急だな。……何かあったのか?』
「魔物達に気を取られている間に…ゼルダ様が攫われた」
ゼルダ…この国の女王だかなんだかだったと記憶している。たしか俺達ともさして変わらない年齢だったような?
あまりにも興味なさ過ぎて、攫われたと聞いても危機感が持てないな。
『で、それを助けに行くと?』
「ああ。だから、しばらく会えないから挨拶にと思って」
『へえ。女々しいじゃねえの?
ま、頑張れよ。俺の親友なんだ、そんくらい余裕だろ?』
俺はこいつが兵士になるためにどれだけ努力してきたかを知っている。
そしてこいつの実力も。
『お前なら、絶対にやり遂げられる』
「なんか、##NAME1##にそう言われると本当に出来そうな気がするよ」
『あぁ、その調子だ。でも、くれぐれも油断はするなよ』
リンクと別れたその次の日、多くの兵士とともにリンクは出立した。
そしてそのすぐ後、タイミングを見計らったのように魔物達に城を乗っ取られたのだが、きっと、リンク含めた兵士達はそんなこと知りもしないんだろうし、仮に知っていたとしても(なんか色々とすごいらしい)女王奪還の方が優先すべきことだろうから、状況の改善は見込めないだろう。
うちは城下町といってもはずれの方にあるので被害は今のところない(強いて挙げるならパンが売れない、材料が仕入れられない)が、いつここら辺が魔物に支配されるかは分かったもんじゃない。
父さんはああ見えて弱いし母さんなんかは論外だから、いざとなったら俺が戦うしかないだろう。
最近では触らせてもらえなくなったが、ガキの頃はリンクと一緒に現役兵士のリンクパパに稽古をつけてもらってたんだ。
いけるぜ俺、信じろ俺。
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