第18幕
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「ってミノリも来るのかい?」
『あ、私はただイタチ君と遊ぼうと思って』
っていうのは建前だけど。
本当はうちはの反応とかを知りたいし、普通にしれっとついて行きたいのだが、そんなことをしたら「火影は謝罪の時まで子どもを連れてきて、うちはを舐めている!」と受け取られかねない。というわけで私はイタチと遊ぶという名目で隠れて同行しようと思う。フガクの息子が一緒にいたらさすがにそこまで文句は言われないだろう。
「……というわけで、大変申し訳ないのですがご協力をよろしくお願いします」
「火影様が頭を下げられるなんて…分かりました。協力いたしましょう。他の者には私から伝えておきます。火影様がそう何度も頭を下げる訳にはいかないでしょうしな」
「すみません、ありがとうございます。
うちは一族の協力を得られるならこんなに心強いことはありません」
うちは一族の集落に到着して真っ先に向かったのは、木ノ葉警務部隊隊長であるフガクの屋敷だ。うちはは総じてプライドが高いから、偉い人を後回しにしたら後々ややこしくなる。
四代目火影の座を巡っての主にフガクからの因縁があるためか、最初は訪問にも良い顔をされなかったが今のところすんなり進んでいるようだ。
「君にはいつもイタチが世話になっているな」
『いえ、こちらこそ』
むしろ私がいつもお世話になってます、という言葉は飲み込んだ。
他の家に挨拶回りをしないのならば、私が一緒に行く意味はない。ミナトと共に立ち去ろうとすると、ふと後ろから声をかけられた。返事をしつつフガクのさらにその後ろを見やると、サスケを抱くイタチが立っていた。
「ミノリさん…」
『今日は挨拶だけしに来たんだ。里の復興が落ち着いたらまた一緒に遊ぼう』
「はい!」
う〜ん、いい返事。
本人達は気付いていなさそうだけど、イタチを穏やかな表情で見つめるフガクのその目はまさに良い父親。
イタチに手を振り、そしてフガクへ軽く会釈をしてその場を後にする。
ミナトめ。容赦なく私を置いていきやがって。別にいいけどさ。
『………ん…?』
一瞬。ほんの一瞬、なんだか妙な雰囲気を感じた。
気配というほど確信的なものではない。違和感とでも言おうか。
うちはを監視する暗部の気配でも感じたのだろうか?
何にせよ、すぐにその違和感は消えたので別にもうどうでも良いが。
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