第16幕
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「ミノリ!!」
『カカシ!どこまで避難進んでる?!』
幸いなことに、虎が暴れているのは顔岩周辺のみだった。火影邸は見るも無惨な姿にされていたが、今のところ死者はおらず、重軽傷者のみとのことだ。
どこから現れたのかは分からないが、こんな里のど真ん中に、誰にも知られずにこの馬鹿でかい虎を5匹も出現させるなんて方法、私は口寄せしか知らないし、きっとそうに違いないと思う。
この虎の契約者がどこにいるのかという問題は、こうしてる間にも虎が暴れ散らしているため一先ず置いておく。どの虎の目にも写輪眼は映っていないけれど、もしかしたら普通に口寄せしただけなのかもしれないから油断はできない。
「ミノリ!よそ見するな!」
『うおっと!』
カカシの声に慌ててその場から跳躍し離れる。
その瞬間、私が立っていた建物は虎が飛びかかって来たために一瞬にして瓦礫と化してしまった。
『螺旋丸!!』
体勢を立て直し、飛びかかってきた虎へとミナト直伝の螺旋丸をぶつけた。
まずは1匹。案外図体だけかもしれないぞこいつ。
「雷切!!」
2匹目の虎をカカシが仕留める。
おいお前あと虎は3匹残ってるわけだけどそんなに飛ばして大丈夫なんか。
とか思いつつ、避難誘導を終えて戻ってきた他の忍と共に残りの虎も仕留めていった。
『これでっ、ラス、トォッ!!』
「随分呆気ないな」
『んー、ね。これで終わり?なわけ無さそうだよね、わざわざこんな日に木ノ葉を襲撃してきたくらいだ…し……………やっば…』
あいつは真っ直ぐミナトの元へと向かって行った。
クシナの出産は、里の中でも極小数しか知らない超極秘事項だったはず。それなのに、あんな名も知らぬモブ忍が四代目火影の居場所を把握しているはずがないのに。
今更こんなことに気が付くなんて、自分で自分を殴りたくなる。
頭上にハテナを浮かべるカカシを尻目に、ミナトの元へと飛ぶべく飛雷神でその場を後にした。
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