第14幕
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「ミノリさん!今日は弟を連れてきました!」
『おっ!!』
ここ最近、上手いこと私のオンの日を避けて連日イタチが遊びに来ている。不思議で仕方なかった。ミナト含む班の皆はもちろんだけど、あとはクシナにしか言っていないのに誰がリークしているのか。
と思ってそれとなーくイタチに聞いてみたら、なんとオビトが私のシフト…ってわけではないけど勤務体制というか勤務の癖?を全て教えていたらしい。
私にプライバシーはないんかーい。別にいいけどさ。
『わー!女の子みたーい!可愛い〜!』
「サスケといいます。抱いてみますか?」
『ぜひ!!』
やはり生まれたてということで多少しわっとくしゃっとしているが、なんとなくサスケの面影がある。さすがうちは。里一番の美形一族。そこだけはマダラに感謝だぜ。…ん?マダラって子孫いるのか?
『そういえば、今日は
「いえ、以前ミノリさんに教わった影分身を行かせているんです」
『お、おぉ…そんなつもりで教えたわけじゃないんだけどね…』
私もよく簡単な任務には影分身を行かせていたから人のことは言えないけども。
まあ天下のうちはイタチにとっては、学校で習うことなんかもうきっとつまらないのだろうし、仕方ないっちゃ仕方ないのかな。
『んじゃ、今日はどうしようね?』
「えっと、今日は…」
と、いうわけでやって参りましたお馴染みの商店街。
いつもは私の新術を見せてあげたりイタチの術を見てあげたりしているのだが、今日はサスケがいるからと、無難にお茶会をすることとなった。
そして、せっかくなのでいつもの甘味処ではなく、たまには洋菓子なんかも食べたいねというわけで、最近見つけた洋菓子専門の甘味処「
『何にする?シュークリームオススメだよ』
「あ、じゃあそれにします」
『はいよー』
私はもう1つのオススメであるティラミスを頼んだ。や、ほら、たまには大人のほろ苦さも味わおうかなって。
ケーキを待つ間にぐずるサスケを寝かしつけるイタチはさながら母。弟ができてそんな何月も経っているわけではないのに、プロの手つきでサスケを眠りへと導いている。
そんな忍術から子育てまでなんでもござれのイタチだけれど、やはり洋菓子はあまり食べ慣れていないようで、クリームを盛大に鼻につけながら食べていたので、ある程度眺めたところでシュークリームを上手く食べるコツを教えてあげた。
最初っから教えろって?だって完璧超人のこんな可愛い姿が見られるのは今のうちだけだよ??!!目に焼き付けなきゃ損損。
『………1口食べる?』
シュークリームに奮闘するイタチを眺めていたため私のティラミスの減りは遅く、こちらを見つめるイタチの目に耐えながら私もフォークを進めることとなってしまった。超興味津々なんだよぉぉ。
その視線に耐えられず、1口どうかと聞いてみれば、イタチも大きく顔には出さないものの、どう考えても大喜びな様子でこくんと頷いた。
でもそういえばイタチって苦いの大丈夫なのかなぁと思いながらも、フォークに1口大にカットしたティラミスを乗せて差し出せば、そのままぱくんと口に含んだ。
「に"ッ……がいですね…これ…」
『あぁ、粉がねぇ。クリームと一緒に食べると緩和するよ』
「ありがとうございます…」
悪戯心でココアパウダー部分を多めにしてあげたらちょっと眉をしかめられたため、今度はクリームの部分をすくってあげた。
苦いものは苦手なんだな。申し訳ないから覚えておこう。
イタチのリアクション見て楽しんでたくせに、ってもう1人の私(通称理性)が脳内で悪態をついた。
こんなに幸せでいいのだろうか。
度々そんな疑問が浮かんでは、その度に途方もない胸騒ぎというか、嫌な予感が胸を過ぎる。
オビトが里に帰って来ているから、それ以降の未来は変わっているはず。でも、幸せな日々を送れば送るほど、私の不安はただただ煽られるだけだ。
そう。
クシナが
そろそろ臨月を迎えようとしているのだった。
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