第14幕
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いつだって別れは突然のことだ。
しかし、それと同じように人との出会いだって突然なものだったりもする。
昔は全然そんな当たり前のことなんか意識したことなかったが、ここで出会う人と言えばこちらが一方的に知っている
『えっと…初めまして』
「こんにちは。母からあなたのお話は聞いています」
その子の名前はイタチくん。言わずもがな"あの"うちはイタチである。
まさかこんな形で出会うことになるとは…。
「クシナ、今日はありがとうね。ミノリちゃんも」
「んもー、どうってことないわよ!」
なんと、我が家にうちはミコトとイタチが遊びに来ているのだ。ミコトとクシナは親友らしいから、サスケの出産に向けての勇気と根性を分けてもらいに来たのだとか。んで、イタチに関しては、8歳で上忍になったと噂のこの私をどんなもんかと見に来たらしいのだ。
しばらくは我が家で4人でお茶会をしていたのだが、そのうちクシナに
「ほら、ミノリ。あんたイタチ君と遊んであげなさいよ」
という発言と共に放り出されたためお茶会は終了となった。
いやあの、イタチと遊んであげなさいとかクシナちょっとそれ恐れ多いというかなんと言うか。むしろ私が相手をしていただくというような自体になりかねないのではなかろうか。
「あの、すみません…俺のせいで…」
『いや、気にしないで。むしろごめんねうちの母親が。
さて、このあとどうする?』
イタチが喜びそうなことなんて、甘味処に連れていくことくらいしか思いつかないが、今お茶したばかりなのにその直後にまたお茶ってのはちょっと…ってことで、もう本人に直接聞くことにした。
そしたら私の術が見たいと目を輝かせてきたので、例の如く我が修行場の川原へとやってきた。
「父から、あなたは五大性質変化の全てを扱えるのだと聞きました」
『えっと、父っていうと……フガク、さん?』
「はい。木ノ葉警務部隊隊長をしています。あなたが中忍になった時の三次試験を見ていたそうです」
『なるほど』
なるほど。こうして私の情報は広まって行くのね。
五大性質変化の火遁以外の術を1つずつ見せたら、それはもう喜んでくれた。火遁はもう使えるから大丈夫だそうだ。
にしても、やっぱイタチはこの年でも落ち着いている。年を聞いたら5歳だとか言っていたけど、言葉遣いもそうだし、はしゃぐとしてもとても静かに喜んで、なんというか大したもんだよね。
「あと、あの…」
そんな中で、控えめにもじもじっとしたと思ったら、氷遁を使うところも見せて欲しいのだとか。
これがうちはの情報収集的な策略だったとしても俺は悔いはねえ。イタチが可愛いから全て許す。手の内全部見せちゃう。
『ほい、イタチ君の出来上がり』
「うわぁ…すごいです…!」
というわけでお馴染みのア●スメイクで、お団子を食べているイタチの氷像を作って見せてあげた。
大分この氷の扱いも慣れてきたもので、ある程度のサイズのものなら難なく作ることができるようになった。距離があっても概ね成功するくらいには練習したからね。概ねだけど。
ところでだけど、いつまでもFAI●Y TA●Lパクっているわけにはいかないし、そろそろちゃんとした名前をつけたいものだ。………少しも寒くないわ。………ダメだこれもパクリだな。しかもさらに大きな組織を敵に回すことになるからやめよう。まあこれは追追考えるとしよう。
「今日はありがとうね、クシナ。お陰で元気出たわ」
「いいのよ。今度はサスケくんを連れて来てね」
「ええ」
甘味一番でイタチとお茶をしてから家に帰ると、丁度ミコトさんが帰るところだったため、2人のお茶請けにでもしてもらおうと買ってきたお団子をそのままイタチに渡す。
「ミノリさん、今日はお世話になりました」
『うん。また遊ぼうね』
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