第12幕
夢小説設定
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結局、私は本当のことは言わなかった。
私は別の世界から来ていて、その世界ではこの世界のことが全てフィクションとして存在するから大体の未来は知っています。だなんて、誰が信じてくれるんだ。
いや、信じる信じないは関係ない。でも、私なら…。自分は誰かに作られた存在で、人との関わりも生き方も、人生全てが誰かのシナリオの上で成り立っているだなんて知りたくない。そんなの、自分の存在全てを否定されているのと同じじゃないか。
だから、そんなわけでさらっと、予知夢を見た!って言っておいた。
あからさまに疑うような素振りは見せなかったけれど、確実にミナトとカカシは私が嘘をついて誤魔化したってことに気がついているだろう。
でも、ごめん。本当のことはこの先一生、誰にも何にも教えるつもりはないんだ。
「今までありがとうな、ぐるぐる!じーちゃんにもよろしく言っといてくれ!」
里につく少し前、オビトとぐるぐるが
里に帰ったあとは、5人で真っ先に三代目の元へと報告に向かった。そして報告は2人いれば十分だからと、私とミナト以外の3人を治療のためにと木ノ葉病院に行かせたら、精密検査や療養のために入院となったらしくそのまま戻ってこなかった。
三代目にも色々聞かれたけれど、皆に伝えたのと同じ説明をした。
別にこんな嘘、信じてくれなくてもいい。
ただ、大切な人達を守りたい気持ちに嘘はないから、どうかそこだけは信じて欲しいところだ。
まぁとりあえずは、リンもオビトの未来も守ることができたから良しとしよう。NARUTOの根底を覆すほど大幅に変わってしまった未来のことはまあ……追い追い考えていくとしてね。
とにかく、今はただこの達成感と再会の喜びに浸っていたいんだ。