あれからまたさらに数日が経ったが、飛雷神の習得は困難を極めていた。

ある場所に術式を施しても、複数ある術式の中でも行きたいポイントにいけなかったりそもそも不発だったり、その場所に飛ぼうと思ってから飛ぶまでタイムラグがあったりなど、実践で使うには問題しかなかった。
また、上手くいかないためかチャクラ消費も馬鹿にならなかった。

毎日毎日、任務から帰ってきた後もずっと遅くまで1人で練習して、正直もうへとへとだ。

でも、こんなことで音（ね）を上げる訳にはいかない。その時が来るまでにできるだけ精度を上げておかないと、いざという時失敗したらシャレにならない。








修行に修行を重ね、段々と飛雷神の成功率が高くなり、落ち着いていればほぼほぼ失敗もしなくなった頃、私達の班にある任務が言い渡された。

霧隠れの忍との戦である。

ミナトは別の任務で一緒にはいけないとのことで、私達と他の班との合同で任務地へと赴くこととなった。