第6幕
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『じゃあそろそろ帰りますね…。ご馳走様でした』
皿洗いや片付けを手伝い、いい時間だったためそろそろお暇することにした。
するとクシナが一瞬きょとんとした後、ミナトをじろりと睨みあげる。
「ミーナートー!?あんたもしかして何にも説明せずにこの子を連れて来たわね!」
「あ、あっはは…タイミングがなくてさ…」
苦笑いしながら頭を掻くミナトをよそに、クシナは私と目線を合わせてにっこりと笑った。
「ミノリ、今日からここがあなたの帰る家よ」
『………
………
………へ…?』
「いつまでも火影様の家にいるわけにはいかないからね」
はーーー…………。
家が変わっちまった。火影宅もなかなか住みやすかったんだけど。てか、新婚さん?のお宅に邪魔していいものなの?大丈夫??
「建前として君は俺たちの娘ってことになるんだけど、君が嫌だと言うなら養子縁組はせずに戸籍も弄らないでおくよ」
「私はあなたみたいな子が娘だったら嬉しいけどね」
『えーっと…』
待って、整理させて。
えっと、私は火影の家を出て今後はミナトの家に暮らすことになり、さらにはミナト&クシナの娘になったりならなかったり…娘???!!!養子縁組???!!!!
ただの居候ってことかと思ってた…。
『や、ややや、それは…嬉しいんですけど…』
「けど…?」
いいのかな…。
帰る家があって、迎えてくれる人もいるってのはとても魅力的なお話なんだけど…
『邪魔に…………ならないですかね…?』
自分のことをそんな風に言うのは嫌だけど、慕ってる人からそう思われるのはもっと嫌だから、どうせならもっと親しくなる前に言って欲しい。
俯いてそう問えば、ミナトが近くまでやって来て優しく私の髪を撫でた。
「俺達には子どもがいないから、君が来てくれたら嬉しいよ」
クシナの眩しい笑顔に、ミナトの温かい手に、さっき散々泣いたばかりだというのにまた涙が出てきた。
するとクシナは優しく手を引いて抱きしめてくれた。
「決まり!あなたは今日からうちの子だってばね!」
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