第2幕
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『……ふわあぁぁ……はぁ…』
あくび早々大きなため息をついた。
いっつもそう。
慣れない雰囲気や布団の中で眠ると朝早くに目覚める。
だから旅行の時とかは決まって二度寝をしていたんだ。
何てことない私のこの睡眠癖は、私に今まさに起きているこの現象は夢ではなく、現実だということを証明する材料となった。
昨日から薄々感じてはいたんだけどさ。
『、…ふっ……』
信じられない、信じたくないことなんて、長い人生の中にはいっぱいある。
だけど信じなきゃいけないってことも、同じく沢山ある。
例えばこれ。
いやトリップのことじゃなくて。そう、結界。
にしてもいい天気だな~、なんて思いながら障子を開けようとしたら、
―バチィッ!!
とか危険な音とともに、電気でも流れてきたかのような衝撃が右腕をはじいた。
音の割に痛みはそんなにないけれど、びっくりし過ぎて笑っちゃったよ。
あるんだね、結界。
しばらくすると女中さん的な人が服を持って来てくれたので、それに着替えて猿飛家の皆さんと食事をとった。
もう一度言おうか。
猿飛家の皆さんと。
いやなんでだよお泊まり会かよ。
火影の家にいきなり見知らぬ子どもが現れたってのに、「あら~、お箸の使い方が上手なのね~」とか親戚のおばちゃんかっ。
はぁどうも、なんて愛想笑いをしつつ、さっきからすごい視線を感じる方向へと顔を向けると、私(の身体)より年上っぽい男の子(たぶんアスマ‥かな?雰囲気は)と目が合った。すぐにそらされたがな。シャイボーイか、なるほど承知。
食事が終わり、部屋に戻ってのんびりごろごろしていると、女中さん的な(ryに来客だと呼ばれたので玄関へ向かう。
おぉう、私は朝からイケメンが見られて最高に幸せです。
「おはようミノリ。気分はどうかな?」
『…最高にハイですミナトさん』
「ん、良かった。
火影邸までの道が分からないだろうと思って迎えに来たんだけど、どう?準備OK?」
『あ、行けます』
つーか私は火影邸まで行かなきゃいけなかったんか。初知り。
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