第6幕
夢小説設定
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「すず!!」
商店街をすずちゃんと手を繋ぎながら歩いていると後ろから声をかけられる。
私よりもすずちゃんの方が反応が早く、ぱっと手を振りほどいて声の主の元へと笑顔で走って行った。
「何とお礼を言ったらいいか…本当にありがとうございました…!」
『いえいえ、見つかって良かったです』
すずちゃんのお母さんは、すずちゃんを抱っこして涙ぐみながらお礼の言葉を述べた。
あ………。もやもやの正体わかったかも。
これ、あれだ…。
「みてママ!おねえちゃんがつくったの!うさちゃん!すごいでしょ!」
ってあれ、まだ持ってたんだ。てか溶けてないんかい。
「氷の像…?……ッあなたまさか…!!」
ドンッ
『へっ?』
急に突き飛ばされ、思わず尻もちをついた。
えっ、何が起きた???なんで???
ぱっと突き飛ばしてきたその人物─すずちゃんのお母さんをそのまま見上げると、先程とは打って変わって汚いものを見るような目でこちらを冷たく見下ろしていた。
「うちの子に近づかないで!!この、化け物!!!」
『…………化け物?』
私が?
「おい、あれが噂の…」
「どこかの里を一晩で氷漬けにしたって話じゃないか」
「恐ろしい…目を合わせちゃだめだぞ」
あーー。そういえば私って零尾の人柱力ってことになってるのか。
なるほど…情報規制どうなってんのかねぇ…。
すずちゃんのお母さんだけじゃなく商店街を行き交う人々も罵声を浴びせてきたので、反論するのも面倒になり、瞬身の術を使ってその場を後にした。
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