第31幕
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『待ってそういやお前の家どこよ』
よくよく考えたらこいつの家の場所知らなかった。
オビトの家には結構遊びに行ってた…というか遅刻するから迎えに行ってはいたが、必ず時間通りに来ていたカカシに関しては家に行く機会がなかった。てか嫌われてた自覚があったから積極的にそんな絡もうとは思わなかったよね。
半分寝かけたカカシに聞いても答えが返ってくるはずもない。
ほんっとどうしようもないなこの男。
『…………』
とても、それはそれはとても不本意だが、仕方ないのでとりあえず酔いが冷めるまでは私の家に置いてやることにしよう。大変不本意ではあるが。
「……ぃ」
『あ?』
「気持ち…わるっ……」
『ッ?!』
家の鍵を開けている最中にくぐもった声でそんなことを言われ、ひゅっと気道が狭くなるのを感じた。やばいっ、やばいっ、やばいっ!!
『っくそ!!』
こういう急いでいる時に限って開かないんだよ鍵ってやつは。しかしながら、こんなところで粗相されるわけにはいかない。何がなんでも。
カカシを担いだまま飛雷神で家の中へと飛び、ダッシュでトイレへとカカシを投げ入れ…たかったのだがその前におろろろろ…っとカカシのダムが決壊してしまった。
トイレのドアを開けたその瞬間のことだった。
『ッ!!!?????』
あと1歩であっただけにショックが大きかった。
あぁ、なんて日だ…。
私が一体何をしたと言うんだ…。
なんで酔っぱらいの介抱なんてしなきゃいけないんだよ!くそっ!
そうだよこんなになるまで酒飲ませまくったその罪悪感があるからだよ!!
「うっ……」
『はぁ……』
泣きたい……。悔しさと悲しさと怒りと、様々な思いがごちゃ混ぜになり、もはやよく分からない感情になっているが、とりあえず1つ決めたことがある。
もうこいつとは酒飲まない。
カカシをトイレへ突っ込んだ後、ぶちまけられた吐syオーロラの掃除をしながら固く心に誓ったのだった。
うぅ…というかもうこいつ絶対家入れない。
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