第31幕
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『あぁ、まぁ別にいいけど』
どうか愚痴を聞いてくれと飲みに誘われた。珍しいことにまさかのカカシに。
特に断る理由もないからと了承したが……。未成年故酒が飲めないってのに私を誘うくらいだから…さすがの私も同情せざるを得ないね。きっと他に話を聞いてくれる友達がいないんだろう。可哀想に……。原作でも誰かと飲みに行って愚痴るカカシなんて見たことないし、やっぱ公式でぼっちなのでは……。
カカシは個室を予約していたようで、二人しかいないというのにやや広めの部屋へと通された。
「こんなとこに誘っておいて言うことではないけど、酒は頼むなよ」
『私を何だと思ってんのさ。頼まないよ』
とりあえずで飲み物をオーダーし、その後に頼むおつまみやら何やらを決めるべくメニューを漁る。
やっぱここは肉だよなーっと。
揚げ物やら串物やらを適当に何品か選び、他に頼むものがあればとカカシへメニュー表を渡した。
私結構居酒屋って好きなんだよね。酒は飲めないからあんま売上に貢献出来ないけれど、とにかくおつまみが好きでさ。
「お待たせしました〜!ウーロン茶のお客様〜」
『あ、はい、私です』
「ありがとうございます」
受け取ったグラスへストローを刺しながら先程決めた品をオーダーし、店員がはけたのを確認してからグラスをずいっとカカシの前へと突き出した。
「ん?」
『……あ、ごめんついくせで』
人と居酒屋に来るとついグラスをぶつけたくなってしまう。別に打ち上げでも宴会でもなんでもないんだけど。ただ、ミナト達との食事の時にはほぼ必ずと言っていいほどグラスをぶつけるから癖になってしまっていた。
カカシに疑問符を浮かべられてようやくその癖に気がつき、少し恥ずかしくなりながらグラスを引っ込めた。
うぅ…そうだった。クシナの "毎日が宴会" みたいなノリに私も最初は「なんで??」ってなってたのに、いつの間にか私がそっち側に立っているとは…。そうだよね、普通なんでもない時にこんなことしないよね。完全にクシナ色に染められていた。
『そ、そうだ、カカシが愚痴を聞いて欲しいだなんて珍しいじゃん。どうしたの?』
「あぁ、実は…」
話を逸らそうと早速本題へ入れば、カカシは少し間を置いた後に話し出した。
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