第30幕
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「まずは貴方達に感謝を。
そして、迷惑をかけたわ。貴方達木ノ葉の忍にも、ヒャクセンにも…」
かやつりや他有象無象元い野盗が投獄された数日後、何日かに渡ってイバラ君の治療を受け眠顔中毒から完治したケイキョク様に大広間へとお呼ばれされた。
今回のことへのささやかな感謝として、花の国への滞在中は城に正式な客として泊まらせてくれるということで、丁寧な持て成しを受けた私はもうすっかり心身ともにつるっつるだ。
「この国の植物は使いようによっては薬にも兵器にも、何にだってなるの」
かやつりはそんな植物達を兵器に、そして金に変える道を選んだのだそうだ。
とは言え、長年仕えてもらっていたかやつりを危険な思想を持っているからというだけで投獄したり解雇することもできず、結局水面下で虎視眈々と動いていたかやつりに足元を掬われてしまったそうだ。
ただ、植物兵器にするための製造法はケイキョク様しか知らないから殺されることはないだろうと踏んで、口をつぐむためにと眠顔の毒で眠りにつき、ケイキョク様を除いてたった1人眠顔の解毒剤を調合することができるイバラ君を城の外へと逃がしたのだという。薬師の育成に尽力して来い、こちらから呼び戻すまで城には戻るなと言って。
『もしかして、木ノ葉に依頼が入ることも織り込み済みでした?』
「意図はしていなかったけれど予想はしていたわ」
外部への連絡手段は断たれていたようだが、今まで行っていた文のやりとりが急に途絶えたなら、ヒャクセン様ならば必ず疑問に思い木ノ葉の忍を動かすだろう。そう確信していたようだ。
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