第28幕
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あれから2週間が経過した。
あの後はあの後で一悶着も二悶着もあったがそれは割愛する。話せば長くなる。
さて、この期間でいくつか変わったことがある。
ミナトがうちは一族数名と話す公式的な機会が得られたのだ。その数名のうちはとはフガク、イタチ、シスイの3人だ。そこに老害三銃士と三代目、そしてミナトとで、計8人で1日がかりの会議が行われたのだとか。
ちなみに私は権限がないからと参加させて貰えなかった。が、ばっちり色々とミナトにチクッたりお願いをしていたおかげで割と色々何とかしてくれたようだ。
会議で決められたこと、変わったことは大きく分ければ4つある。その中でうちはと直接的な関連があるものは2つだ。
まず1つ目。
九尾襲来事件の後、復興ついでに里の隅へと追いやられたうちはの居住区が撤廃されることとなった。と言うか、区はそのままに好き好きに好きな場所で暮らせよ、そこにうちは以外が住むのもOKだぞ、ってことらしい。
今更新たな土地もないし、居住区自体を別の場所に引越しとかは出来ないけれど。元々の反発の理由はあからさまに里の隅に追いやられたことだったらしいが、それはもう今更どうにもならない。
ただ、今後は一族のみの閉鎖的な環境ではなく、他者とも関係を築いてほしい。そして里の皆のうちはへの誤解を少しずつ解けて行ければと、そんな思いがあったのだ。
2つ目。
木ノ葉警務部隊の解体と再編成だ。
里への不満からか警務部隊の勤務態度は目に余るものがあり、苦情がそれはもう殺到していたのだ。そして、権力を手に入れた隊員は隊長のフガクでさえコントロールが利かなくなっている。
そこで、隊長のフガクはそのままに、うちは一族以外でも実力を認められさえすれば志願することが出来るようになった。そうすれば、その権力は永遠のものでは無いと、いつかは失われるかもしれないからと勤務態度を更生してくれるのではないかと。
どちらも相談役…というか主にダンゾウ率いる
そして3つ目。
ダンゾウの解任と根の解体だ。
今回のダンゾウの行動は全てミナトや他の相談役に報告されている。
ちなみに報告したのはこの私です。シスイから事細かに聞き出し、特にミナトから求められたわけでもないけど4、5枚の報告書を提出してやりました。
話がずれたが、本来里の人々を守らねばいけない立場の部隊を私兵として、しかも火影から極秘とはいえ正式に下された任務の邪魔をするという形で使ったことには、もはや弁明の余地もなかった。
そして、九尾襲来の時にも根を動員させることはなく、そのことをうたたねコハルから突っ込まれ、根の存在意義を疑われた挙句に解体となったのだ。九尾襲来とか7年前ですけど…そんな昔のことを掘り返してくるあたり、やはり歳はとっても女だなって。いや、ナイスな援護射撃だったんだけどさ。
火影の相談役という立場を利用した独断専行はもう見過ごすことはできない。穏便にクーデターを収めることが出来てしまった今では、ダンゾウの行動を肯定することは誰にも、1mmだって出来ないわけだ。
ダンゾウには甘々の甘ちゃんな三代目でさえももはや擁護は不可能だったようで、相談役の解任は確定だ。
ただし、中々罪深いことをやったくせに、三代目の懇願により投獄は免れたのだとか。三代目あんたそういうとこだよ。
フガク隊長のあんなに怒った顔は初めて見た。奪われかけた張本人のオレよりもキレていた。……と後でシスイから聞いた。
そんなフガク見たいようで見たくない。優しくて不器用なパパのイメージのままでいてくれ。
そして最後が、新たな相談役の選出だ。
今までは三代目火影こと猿飛ヒルゼン、うたたねコハル、水戸門ホムラ、そして志村ダンゾウの4人が相談役として火影を支えていた。しかしだ、今回のダンゾウの解任で席が空いたためそこを埋めようというのだ。
そして更に、ミナトは何人か枠を増やすことを提案したようで、その増えた枠には若者を就かせようとしているらしい。第一次忍界大戦の時から存命のコハルとホムラとは反対に、新しい意見を取り入れられるように若者の意見を参考にしたいだとか何とか上手いこと言って、そんで見事その提案を
さすがミナト!私達にできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる! あこがれるゥ!
このNARUTO界も、ついに民主主義を導入することにしたのね。なんか、禅譲制だった火影の選出も、その内選挙とかで選ばれるようになりそうな流れだ。
「君にオレの補佐をしてほしいんだが…」
ミナトからお呼ばれしたため実家でクシナの美味しいご飯を食べ、久しぶりのソファでゆっくりと寛いでいた時のことだ。
ご飯を食べながら話し合いの結果を教えてもらい、ダンゾウの解雇の報告を受け気分上々だったのに。
「相談役ってこと?!凄いじゃないミノリ!」
『え、普通に嫌なんだけど…』
火影と相談役9人という計10名でこれからの里を担っていくつもりなのだと聞いた。若年、中年、老年の各年代から代表を選出するのだと。
他の若年代表としてカカシとシスイが選ばれ、彼らは快く引き受けたそうだが…そこで何故私なんだ…。
「うちは一族との関係の改善に大きく貢献してくれただろ?」
正直面倒くさい。100%これなんだよなぁ。
それに、もっと相応しい人がいるだろうし。イタチとかオビトとか。…と思ったら、既に中年代表にフガク、若年代表にシスイが就いているため、流石に同じ一族から3人も出せないとかで拒否られた。
「それに、フガクさんからも何故か強めに君を推されたんだけど」
『へっ?…何故??』
「オレが知りたいよ。あの時君、フガクさんと何を話したんだい?」
そんなに大したことは言っていない気がするんだが…。ほんとに何故…。
お前は火影になれないよ(意訳)ってちょっと煽った記憶はあるが…。
『えぇ………ちょっと考えさせて…』
なんでフガクそんなことになってんの…?私を信じてとは言ったけれど、まさかその発言のせいではあるまい。
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